小林虎之介“キノピー”の愛らしいギャップ 波乱が続く『恋は闇』で癒やしの存在に

小林虎之介、『恋は闇』の愛らしいギャップ

 ドラマを観ている人の心を縦横無尽にざわつかせた『恋は闇』(日本テレビ系)の第5話。その衝撃の余波は今もなお、“考察”を通して界隈でさまざまな憶測を呼んでいる。

 あらすじを振り返ると、世間を騒がせる「ホルスの目殺人事件」を追う情報番組のディレクター・万琴(岸井ゆきの)は、同じく事件を嗅ぎ回っていた週刊誌のフリーライターである浩暉(志尊淳)と恋に落ちる。

 しかし、事件当日の不透明なアリバイや現場に残された証拠は、すべて浩暉が犯人であることを指し示していた。万琴はそんな彼の正体を確かめるべく、誰にも知らせずに浩暉の自宅へ訪れたところ、誰もいないはずの場所にいたのが、シークレットゲストの齋藤飛鳥が演じる謎の女性だった。

 それだけでも十二分にハラハラ展開に値するのだが、さらなる衝撃が視聴者を襲う。第6話で、登場人物の誰かが死ぬことが予告されたのだ。ようやく事件に関わる人物関係が整理され、それぞれのキャラクターに愛着が湧いてきたころだというのに……。

 そんな気の休まらない展開が続くなかで、血生臭いシーンも多いサスペンスの“癒やし”となっているのが、万琴の後輩であり、皆から“キノピー”の愛称で親しまれている木下晴道(小林虎之介)だ。

 常に話題になるネタを追い求めて、事件が起きれば現場を奔走する報道番組のスタッフのなかで、キノピーはどことなく浮いた存在と言える。先輩たちがその脚で証拠をかき集める姿とは裏腹に、現場では携帯電話を触りながら、SNSで情報をキャッチしようとする現代的な思考の持ち主。

 ただ、そんなキノピーも仕事へのやる気がまったくないわけではない。見た目には表れにくいだけであって、第4話で万琴が犯人に襲われて負傷してしまったときは、自責の念から大粒の涙を流していた。いつもの飄々とした態度との愛らしいギャップは、視聴者の心を鷲掴みにしたことだろう。

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