【ネタバレ全開!】『サンダーボルツ*』トリビア解説 ついに明かされたアスタリスクの意味

ネタバレ『サンダーボルツ*』トリビア解説

オープニングタイトルはセントリーをフィーチャー

 『デッドプール&ウルヴァリン』でデッドプールに茶々を入れられたり、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』にはなかったマーベル・スタジオ・ロゴの映像ですが、本作で復活。ただし今までみたいに歴代MCUのヒーロー映像ではなくコミックの画像です。これはセントリーが登場するコミックのシーンをコラージュしています。

 コミックといえば、O.X.E.グループは原作にも出てきますが、なんと創設者はヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌの性格・外見をしっかりコピーした彼女のアンドロイド(Life-Model Decoy)。このアンドロイドが創設した組織という設定です。

 なお、セントリーことロバート/ボブ役のルイス・プルマンは、『トップガン マーヴェリック』でもロバート/ボブという名前のキャラを演じていました。

『ローリング・ストーン』誌のカバーの意味するものは?

 晴れて“ニューアベンジャーズ”としてデビューしたサンダーボルツの面々。エンドクレジットでは、彼らが様々なメディアの表紙を飾ったことがわかります。その中で、『ローリング・ストーンズ』誌の表紙になったことがわかりますが、これはイギリスのロックバンドであるクイーンが表紙に載った時のパロディです。ちなみにこの時の表紙は『QUEEN II』というアルバムのためのものでした。つまり、サンダーボルツの連中がクイーンのこのアルバムの真似をしているということは、自ら“アベンジャーズII”と名乗りたかったからではないでしょうか?

『サンダーボルツ*』の製作が遅れた理由とは

 サンダーボルツには“裏アベンジャーズ”的なノリがあります。であるならば、『アベンジャーズ』映画が盛り上がっているときに製作すればよかったのでしょう。しかし海外の記事が指摘しているのが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が予想以上に大成功したので、裏アベンジャーズとしての立ち位置がガーディアンズで埋まってしまったからだそうです。つまり、ガーディアンズとの差別化が難しいと。確かにどっちもポンコツ軍団が大いなる驚異の前に団結し立ちあがる、というストーリーですよね。ガーディアンズとサンダーボルツがある意味似ているから、両者がつぶし合いにならないよう『サンダーボルツ*』の製作を遅らせたようです。

3チームが出そろって『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』へ!

「ファンタスティック4:ファースト・ステップ」最新予告|7月25日(金)日米同時公開

 次のMCU超大作は『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』ですよね。すでに伝えられているように、この作品は、いまのMCUのメインタイムラインとは別のバースの話とされています。

 しかし今回のポストクレジットシーンにおいて、別のユニバースにいるファンタスティック4のメンバーが時空を超え、メインのMCUのタイムライン(時間軸)にやってくるということがわかりました。

 ということは、2026年公開の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ(原題)』においては、エレーナたちのニューアベンジャーズ、サム・ウィルソンが立ち上げようとする“こっちが本家だ!”的なノリのアベンジャーズ、バースを超えて活躍するファンタスティック4という3チームが揃って、大いなる脅威=ロバート・ダウニー・Jr.が演じるドクター・ドゥームに挑むという展開になるでしょう。こうなると、サムが編成中の“こっちが本家だ!的アベンジャーズ”の面子が早く知りたいですね!

「アベンジャーズ/ドゥームズデイ(原題)」製作中

 以前、セバスチャン・スタンにインタビューした際、彼は「『サンダーボルツ*』はヒーロー版『ブレックファスト・クラブ』」と言っていました。なにもかも違う5人の高校生が集められ、自分と向き合い心を通わせていく映画です。まさにサンダーボルツの面々とあの高校生たちがオーバーラップします。

 僕が『サンダーボルツ*』を好きな理由は、相手を殺すということでしか解決策を持っていなかった連中が、無血で、銃でなく心で脅威から人々を守ったという展開です。相手をその人が持つトラウマ体験の中に永遠に閉じ込めるって、物理的な攻撃よりずっと恐ろしいことです。

 そうした闇を電撃稲妻(サンダーボルツ)が蹴散らしてくれたんですね。『デッドプール&ウルヴァリン』、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』、そして『サンダーボルツ*』とMCUの快進撃が続きます! 早くも次の『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』が楽しみです!

■公開情報
『サンダーボルツ*』
全国公開中
監督:ジェイク・シュライアー
出演:フローレンス・ピュー、デヴィッド・ハーバー、セバスチャン・スタン、ワイアット・ラッセル、オルガ・キュリレンコ、ハナ・ジョン=カーメン、ジュリア・ルイス=ドレイファス
日本版声優:田村睦心、白石充、大塚明夫、藤貴子、鈴木達央、田中理恵、中村千絵、梶裕貴、伊瀬茉莉也
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 MARVEL

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