ショーン・ペン×タイ・シェリダン　NYの救急医療現場描く『アスファルト・シティ』6月公開

　第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品を果たした映画『Asphalt City（原題）』が、『アスファルト・シティ』の邦題で6月27日より全国公開されることが発表された。

　本作は、『ジョニー・マッド・ドッグ』や『暁に祈れ』などのジャン＝ステファーヌ・ソヴェールが監督を務めたスリラー。元救急救命隊員の作家が実話を基に執筆した小説を原作、“救い”の物語を紡ぐ。過酷な現場で繰り広げられる生と死の極限のやり取りのなか、隊員の心理を克明に炙り出す。

　物語の舞台はニューヨーク。人々の夢と憧れを集めて輝くこの街は、犯罪と暴力に支配されたエリア、ハーレムという闇も抱えている。そんな真昼の太陽の下でも一人歩きを止められるハーレムを、救急救命隊員は縦横無尽に駆け回る。彼らを待ち受けるのは、ギャングの抗争、ドラッグをめぐる銃撃戦、オーバードーズ、DV、言語の通じない人々の争い。この世の“地獄”と呼ぶべきハーレムの救急医療現場を描く。
　
　腕利きのベテラン救急救命隊員の主人公・ラットを演じるのは、『ミスティック・リバー』『ミルク』のショーン・ペン。オファーを受けた際は、監督やプロデューサーなど製作側に専念するため、もう役者はやらないと断ったペンだったが、最終的に本作が訴える現状への危機感に共鳴し出演を決意した。ラットの相棒となるもう一人の主人公・新人隊員のクロス役には『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダン。人の命を救う仕事を理想としていた青年が、きれいごとなど欠片もない修羅場を目の当たりにし、混乱と葛藤に心を引き裂かれていくさまを体現した。主演の2人は製作総指揮も兼任、撮影前に救急車に同乗して救急救命隊と行動を共にして役作りに臨んだ。さらに、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのキャサリン・ウォーターストン、『ラストデイズ』のマイケル・ピット、元プロボクサーのマイク・タイソンらが共演に名を連ねている。

　あわせて公開されたポスタービジュアルには、ニューヨークの街を走る救急車とともに、ペン演じるラットとシェリダン演じるクロスの姿が描かれている。

■公開情報
『アスファルト・シティ』
6月27日（金）全国公開
出演：ショーン・ペン、タイ・シェリダン、キャサリン・ウォーターストーン、マイケル・ピット、マイク・タイソン
監督：ジャン＝ステファーヌ・ソヴェール
原作：シャノン・バーク著『Black Flies』
配給：キノフィルムズ
提供：木下グループ
2023年／英・米／英語／カラー／スコープサイズ／原題：Asphalt City／125分／字幕翻訳：高山舞子／映倫：R15+
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