渋川清彦主演×佐向大監督『中山教頭の人生テスト』6月公開 等身大の中年男性描く特報も

渋川清彦が主演を務める佐向大監督の最新作『中山教頭の人生テスト』が6月20日に全国公開されることが決定し。
物語の舞台は、山梨県のとある小学校。教頭の中山晴彦(渋川清彦)は、教員生活30年を迎えた教育現場のベテラン。とても真面目な性格で、誰に対しても物腰柔らかく接する反面、流されやすくどうにも頼りない人物だ。4年前に妻に先立たれた彼は、中学2年生の娘との将来のために校長への昇進を目指しているものの、日々の忙しさから受験勉強はうまく進まない。そんなある日、ひょんなことから晴彦は5年1組の臨時担任を務めることに。子供たちと真正面から向き合うことで、浮き彫りになってくる問題の数々。児童、教師、保護者、そして自身の家族といった、さまざまな者たちの思惑が複雑に絡み合う中、晴彦の人生は緩やかに、けれども確実に動き出していく。
『教誨師』『夜を走る』の佐向が監督を務め、主人公の教頭先生・中山晴彦を1998年に『ポルノスター』で俳優デビューした渋川が演じる。真面目な性格で周囲に流されやすく、校長には頭が上がらず、愛娘にも邪険に扱われる、そんなどこか頼りない教頭先生を体現する。
あわせて、渋川演じる中山教頭と似顔絵で顔を隠した生徒たちが集まったメインビジュアルと、中山教頭の日常を映し出した特報映像も公開された。
コメント
渋川清彦(中山晴彦役)
「先生や大人がこうしなさいって言うことは全部まちがってる」
っていうこの強烈なセリフがあらわす佐向監督の想いというか眼差し。
中山晴彦として言えたような気もしてます。
なにが本当か嘘かよくわからない情報の多い現代。
流されず流れてゆく。心は自由だ。
佐向監督の映画が多くの人に届いてほしい。
是非、映画館でよろしくお願いします!
佐向大(監督)
誰もがお世話になったはずなのに、いったい何をする人なのかよく知らない教頭先生。
かく言う私自身、顔もまったく覚えてません。この映画はそんな、なんだか影の薄い教頭先生を主人公に、子供たち、親たち、先生たちが繰り広げる人間ドラマです。
あたりまえですが、子供は純粋なんかじゃないし、汚れきっただけの大人もいません。
皆、生きるのに精一杯で、だからこそ嘘をついたり励まし合ったり、何かを必死に信じたり捜したりするんだと思います。なにが正しいのかさっぱり分からなくなった今、この映画が皆さん一人一人にそっと寄り添う存在になればうれしいです。
■公開情報
『中山教頭の人生テスト』
6月20日(金)新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
主演:渋川清彦
脚本・監督:佐向大
企画原案プロデューサー:小池和洋
エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介、坂岡功士、大杉弘美
プロデューサー:松田広子、角田陸
ラインプロデューサー:小林且弥
音楽:Dflat
制作プロダクション:STUDIO NAYURA
製作:『中山教頭の人生テスト』製作委員会
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会
配給:ライツキューブ
2025年/日本/カラー・ビスタ・5.1ch/125分
©2025映画『中山教頭の人生テスト』製作委員会
公式サイト:https://nakayama-kyoto.com
公式X(旧Twitter):@nakayama_kyoto