映画『ヒプノシスマイク』を麻天狼推しがレビュー 大スクリーンで観る推しに涙腺崩壊

映画『ヒプノシスマイク』で涙腺崩壊

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、シンジュク・ディビジョン「麻天狼」に出会い、幼なじみの尊さに気付いてしまった佐藤が映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』をプッシュします。

映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』

 2017年に音楽原作プロジェクトとしてスタートした『ヒプノシスマイク』、通称“ヒプマイ”。名前だけならなんとなく知っている、 という方も多いかもしれない。初心者に向けて簡単に説明すると、『ヒプマイ』には池袋・横浜・渋谷・新宿・名古屋・大阪の6ディビジョン、総勢18人のキャラクターが集結。武力による戦争が根絶された代わりに、人の精神に干渉する特殊なマイク「ヒプノシスマイク」のリリックを通して相手にダメージを与えるという世界観になっている。

 そして、ついに2月21日——待望の『ヒプマイ』初の映画『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』が封切られた。本作は、日本映画史上初となる観客参加型のインタラクティブ映画。観客の投票によって物語が展開し、48通りのストーリー分岐と7つのエンディングが用意された、まさに革新的な作品として注目を集めている。今回は本作をひと足早く試写で体験した、麻天狼推しの筆者が、その感動と興奮を伝えていきたい。

 2017年10月、高校1年生だった私が初めてドラマCD「Buster Bros!!! Drama Track①」に出会ってから、気付けば8年が経とうとしている(年上だったキャラクターと同じ歳になったときに覚える、あの不思議な感覚に名前をつけたい)。登下校の電車で、イヤホン越しに流れるセリフと音楽にニヤニヤしながら浸っていた当時の私が、『ヒプマイ』が映画化される未来を知ったら、驚きのあまり腰を抜かすに違いない。

 映画を観てまず衝撃を受けたのは、「映画館でスマホを使って投票する」という前代未聞の体験だ。スクリーンの中で繰り広げられる熱いバトルに、リアルタイムで自分の一票が影響を与える。その緊張感と高揚感は、まさにヒプマイならではの醍醐味。投票の瞬間、映画館というハコに漂う期待と焦燥、そして結果発表のたびに巻き起こる歓声。その一体感はライブや舞台とも違った楽しさがある(本上映は全面応援上映なので声出しも安心してできる!)。

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