木島隆一×伊東健人が語る、“ヒプノシスマイク”からの学び 一二三と独歩から受けた影響も

木島隆一×伊東健人が語る“ヒプマイ”の軌跡

  2017年に始動した音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」総勢18人のキャラクターが6つのディビジョンに分かれ、熱いラップバトルを繰り広げてきた。2月21日に公開される“ヒプマイ”初の映画作品『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』は、日本映画史上初となる観客参加型インタラクティブ映画。観客の投票によって物語が進行し、48パターンの展開と、7つのエンディングが用意されている革新的な作品として大きな注目を集めている。

 リアルサウンド映画部では、シンジュク・ディビジョン・麻天狼の伊弉冉一二三役の木島隆一と観音坂独歩役の伊東健人にインタビュー。“麻天狼らしさ”が詰まったアフレコの裏側や、キャラクターから学んだ仕事をサバイブする術について聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「『1st D.R.B』のチャンピオンだという自負があります」

(左から)木島隆一、伊東健人

――観客参加型映画となる本作ですが、お二人は実際に体験されましたか?

木島隆一(以下、木島):試写で体験しました。この挑戦的な取り組みが、ヒプマイファンだけでなく、どれほど幅広い層に受け入れられるのか、とても気になります。

伊東健人(以下、伊東):僕はまだ劇場では観られていないんです。ただ、事前にデータはいただいていたので、麻天狼が優勝したルートは観ました。ストーリーの大筋や楽曲は把握しているんですが、やはり観客目線で劇場に行きたい気持ちもありますね。そして、この“観客参加型”という仕組みが、まさにヒプノシスマイクらしい部分を体現しているなと感じます。予想を超える展開を作り出してくれるのが、この作品の醍醐味ですよね。

木島:本当にそうだよね! 僕もこの尖り方こそがまさにヒプノシスマイクそのものだと思います。

――2018年に開催された《1st D.R.B》では麻天狼が優勝しています。今回の新たな投票企画について、麻天狼のファンの方たちへの思いをお聞かせください。

木島:どのディビジョンのファンも、「自分たちのディビジョンが一番強い」と思っていると思うので、その信念はそのまま貫いてほしいですね。

伊東:まさにその通りだと思います。とはいえ、スポーツと同じで、勝つときもあれば負けるときもある。「1st D.R.B」では麻天狼だった、というだけの話なんです。もちろん、僕たちには「1st D.R.B」のチャンピオンだという自負がありますし、投票してくれた皆さんには感謝しかありません。

木島:一二三のソロ曲「パーティーを止めないで」の歌詞じゃないですが、“無理はしないでくれぐれも”というのは伝えたいです。夢中になってくれるのはありがたいですが、本作では自分が望んだ結末が見られないこともあります。だからこそ、ライブ感覚でその瞬間を楽しんでもらえればと思います。それでも熱くなれるのがヒプマイなので、悔いのないように全力で楽しんでほしいですね。

伊東:応援上映のような、声を出して楽しめる環境があったらいいですよね。とにかく熱量がすごい作品なので、友だちと映画を観たあとにカラオケで熱唱するとか、ファミレスで語り合うとか、この作品から受け取ったエネルギーを発散してほしいです。

(左から)木島隆一、伊東健人

――映画館に様々なリアクションが響き渡りそうですよね。

木島:僕が劇場で観た感覚では、思わず声が出てしまう人もいるんじゃないかと(笑)。

伊東:どうしても出てしまう、うめき声くらいは許してあげてほしい……。

シブヤVSシンジュクには“エモーショナルな良さ”がある

――(笑)。今回の収録で印象に残った出来事はありますか?

伊東:僕はシブヤVSシンジュクのバトルでとても印象に残っているシーンがあって。詳しくは劇場で観てほしいのですが、この2ディビジョンのバトルにおいて、1番の焦点となってきたキャラクターが、(飴村)乱数と(神宮寺)寂雷なんです。今回のバトルを通して、この2人の関係性がどうなるのか……。そこで描かれるとあるシーンが言葉では表せないエモーショナルな良さがあるんですよね。

木島:僕たち2人にとっても衝撃のシーンだったよね。

伊東:アフレコが終わった瞬間、思わず乱数への気持ちが漏れちゃいましたもん(笑)。

――歴史に残る名シーンでした。楽曲「BATTLE BATTLE BATTLE」を改めて聞いてみるのも面白い発見がありそうですよね。

木島:そうですね、6ディビジョンの中でもシブヤとシンジュクのバトルって特別な雰囲気がありますよね。

伊東:これは他のディビジョンにも当てはまることだと思っていて、物語として勝ったチームと負けたチームを明確にしているからこそ、エピソードに深みが出るのだと。楽曲のその先が観れるのも映画ならではの良さだと感じました。

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