2025年も韓国映画がアツい! 『コメント部隊』『リボルバー』『ケナは韓国が嫌いで』を紹介

2025年のアツい韓国映画3作品

『ケナは韓国が嫌いで』

『ケナは韓国が嫌いで』予告

 3月7日から公開の『ケナは韓国が嫌いで』は、『ひと夏のファンタジア』のチャン・ゴンジェ監督の作品だ。主演は『グエムル-漢江の怪物-』や『サムジンカンパニー1995』のコ・アソン。野木亜紀子脚本の新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』のチュ・ジョンヒョクも出演している。

 原作は、先に紹介した『コメント部隊』と同じチャン・ガンミョンの小説『韓国が嫌いで』。映画化もされた大ヒット小説『82年生まれ、キム・ジヨン』と同じ出版社の「今日の若い作家」シリーズの一冊として刊行されたものである。

 インパクトの強いタイトルだが、28歳の主人公のケナが、毎日片道2時間かけて金融会社に通勤して疲弊している様子は、ドラマ『私の解放日誌』を思い起こさせる。もっとも、ドラマのほうが後になって作られたものではあるが。

『ケナは韓国が嫌いで』©2024 NK CONTENTS AND MOCUSHURA INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 そんな毎日から抜け出そうと、ケナはニュージーランドに移住することを決意する。しかし、ニュージーランドでの生活も、楽なものではない。特に印象に残るのは、ニュージーランドに留学に来るアジア人の中で、東南アジアから来た人たちはお金持ち、だけど日本人や韓国人は、決して裕福ではないとインドネシアから来た男性に指摘されるシーンだ。彼によれば、日本人や韓国人がお金を持っていればアメリカやカナダに行くからとのことで、国を飛び出しても、自国での格差がなくなるわけではない現実を見た気がした。

 一連のシーンからは、海外移住した韓国人女性が主人公の映画『パスト ライブス 再会』を観たときのことを思い起こした。

 このほかにも、殺人鬼と刑事の体が入れ替わるアクション・スリラー『デビルズ・ゲーム』が3月7日に、ファン・ジョンミン主演、リュ・スンワン監督のクライム・アクションの第二弾『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』が4月11日に公開される。今年も韓国映画から目が離せなさそうだ。

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