WEST. 小瀧望主演で『梨泰院クラス』世界初ミュージカル化 日韓米のクリエイターが集結

小瀧望主演で『梨泰院クラス』ミュージカル化

 カカオウェブトゥーン(旧ダウムウェブトゥーン)にて連載されていたコミック『梨泰院クラス』が、WEST.の小瀧望主演で世界初ミュージカル化される。

 原作は、2016年から2020年まで韓国・カカオウェブトゥーンにて配信されていたチョ・グァンジンによる同名コミック。厳しい環境の中でも妥協せず自力で成功を成し遂げる情熱的な青年パク・セロイの物語を描いた本作は、韓国では原作ウェブトゥーンが累計閲覧数4.3億回(2025年1月基準)という成績を上げる一方で、日本ではピッコマにて『六本木クラス』として配信され大きな人気に。ドラマ『梨泰院クラス』の放送時にはピッコマでの取引額が前年同期比454%増加(2020年6月基準)するなど、爆発的なヒットを生んだ。

 世界初のミュージカル版となる本作には、日本、韓国、アメリカのクリエイターが集結。主人公のパク・セロイ役は、『ザ・ビューティフル・ゲーム』『DEATH TAKES A HOLIDAY』などミュージカル出演が続く小瀧が演じる。そのほか、チョ・イソ役には和希そらとsara(Wキャスト)、オ・スア役には梅澤美波と川口ゆりな(Wキャスト)、チャン・グンス役には新原泰佑、マ・ヒョニ役には土井ケイト、チェ・スングォン役には吉田広大、チャン・グンウォン役には秋沢健太朗、パク・ソンヨル役には浅野雅博、チャン・デヒ役には佐戸井けん太が名を連ねた。

 脚本は、『四月は君の嘘』をはじめとした演劇のみならず、映画『かぐや姫の物語』(共同脚本)、『銀河鉄道の父』など映像でも活躍する坂口理子、歌詞と構成は、『ダーウィン・ヤング 悪の起源』などを手掛けたイ・ヒジュン、音楽は、ニューヨークを拠点に活動しリチャード・ロジャース賞を受賞、2023年にはミュージカル『K-POP』でアジア系女性として初めてトニー賞オリジナル楽曲賞にノミネートされた韓国系アメリカ人のヘレン・パーク、演出は、読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した小山ゆうながそれぞれ担当する。

 高校生のパク・セロイ(小瀧望)は、父(浅野雅博)の仕事の都合で引っ越した転入先で、クラスメイトのチャン・グンウォン(秋沢健太朗)が傍若無人にふるまいヒドイいじめを行っているさまを見かける。校内の誰もが見て見ぬふりをするが、セロイは彼を許せずに思わず殴ってしまう。グンウォンは父の勤務先でもある国内最大手飲食チェーン「長家」の会長チャン・デヒ(佐戸井けん太)の長男で、揉めたセロイは転校僅か1日で退学、父も会社を辞めることに。数日後、セロイは引っ越し初日に出会って以来気になっていた1日だけの同級生スア(梅澤美波/川口ゆりな)に道で偶然出会い、成り行きで自分の気持ちを打ち明けることになる。だが、そこに父が事故で亡くなったという衝撃的な知らせが入ってきた。グンウォンが乗ったバイクに轢かれたと分かり怒りを止められないセロイは、グンウォンに暴力を振るって刑務所へ収監されてしまう。出所から7年後、働いて資金を貯めたセロイは梨泰院で飲食店を開いていた。父の復讐を誓うセロイは、彼に興味を持ち追いかけてきた天才でソシオパスなイソ(和希そら/sara)、セロイによって人生を救われたヒョニ(土井ケイト)とスングォン(吉田広大)、イソに想いを寄せるグンウォンの弟グンス(新原泰佑)ら仲間たちと共に、梨泰院の街で成功を目指して駆け上がっていくーー。

 あわせて公開されたビジュアルには、ソウル・梨泰院に佇む“セロイヘア”の小瀧の姿が捉えられている。自身の髪の毛をカットしパク・セロイの特徴的なヘアスタイルを再現した小瀧は、物語の舞台となる梨泰院でビジュアル撮影を敢行。多国籍な飲食店やクラブが立ち並ぶ夜の街の雑踏の中での撮影や、朝の澄んだ空気の中で街を一望しながらの撮影など、セロイが暮らす空気を感じながらミュージカル版『梨泰院クラス』の世界を表現したビジュアルとなっている。

 さらに、原作者チョ・グァンジンと小瀧の対面を捉えたカットも公開。梨泰院の最もにぎやかな繁華街に位置する原作者チョ・グァンジンが経営する飲食店「クルバム」で初対面した小瀧。はじめは、やや緊張の面持ちを見せつつも、徐々に打ち解けお互いへのリスペクトを感じられるなごやかな会話を楽しみ、舞台の成功を誓い固い握手を交わしたという。

コメント

小瀧望(パク・セロイ役)

世界的作品ですので、最初にオファーをいただいた時は「こんな大役を僕に…冗談かな?」と思いましたが、正式にお話を伺って「僕で良ければ、ぜひやらせてください!」と引き受けさせていただきました。
セロイはヘアスタイルが特徴的ですが、実際に“セロイヘア”になってソウルで撮影してみると知らない自分に出逢えたようで、意外としっくりきました。
イソやスアとの関係や、復讐を果たしていきながらも愛を見つけたり、本当にハラハラドキドキする物語です。何度も何度も原作漫画を読み込んで、キャラクターの奥底にある気持ちを考えながらグァンジンさんが描かれた原作に忠実に向き合って役を作り上げていきたいです。セロイは多くを語らない分、一言一言にすごく重みがあり、ついて行きたくなってしまう人。一緒に働く仲間の事を大事にしていて彼らをとても信頼していますし、僕も共演する皆さんと信頼関係を築いていくことが大切だと思っています。
舞台という限られた空間の中で1シーン1シーンを丁寧に演じて、「もう1回観たい」と思っていただけるような作品を作っていきたいです。

チョ・グァンジン(原作者)

原作イラスト ©Kwang jin/KAKAO WEBTOON Studio

舞台化の話を聞いて、とても嬉しかったです。ドラマに次いでミュージカルになることは初めての経験ですので、本当に嬉しく思います。
小瀧さんは韓国でも有名でたくさんのファンがいますので、私ももともと存じ上げていました。とてもハンサムな方なのでキャラクターが合うかなと心配でしたが(笑)、実際にお会いして男らしさを感じ、「大丈夫!」と確信しました。パク・セロイは真面目な正義感だけの人物ではなく、逆境の中でしなやかさ・柔らかさを持っている人物です。いろんな顔を持つセロイを小瀧さんの解釈で演じていただき、彼に新たな価値観と魅力を与えていただければと思います。日本で拝見出来ることを楽しみにしています!

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■上演情報
ミュージカル『梨泰院クラス』
6月より東京建物 Brillia Hall、7月よりツアー公演(予定)
チケット一般前売開始:5月予定
キャスト:小瀧望(パク・セロイ)、和希そら/sara(チョ・イソ)、梅澤美波/川口ゆりな(オ・スア)、新原泰佑(チャン・グンス)、土井ケイト(マ・ヒョニ)、吉田広大(チェ・スングォン)、秋沢健太朗(チャン・グンウォン)、浅野雅博(パク・ソンヨル)、佐戸井けん太(チャン・デヒ)
原作:チョ・グァンジン『梨泰院クラス』(KAKAO WEBTOON Studio)
脚本:坂口理子
歌詞・構成:イ・ヒジュン
音楽:ヘレン・パーク
演出:小山ゆうな
製作:東宝
公式サイト:https://www.tohostage.com/itaewonclass/

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