岡田将生×中井貴一の相性の良さは健在! 『ザ・トラベルナース』S2は“運命”の日に開始
2年ぶりに『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)が帰ってきた。主演の岡田将生と中井貴一のナースコンビの華々しい復活だ。
岡田将生×中井貴一は最強のコンビに 『ザ・トラベルナース』満月の夜を彩る美しい最終回
『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)が12月8日に最終回を迎えた。全8話とワンクールとしては短い物語となったが、基本的に1話完…
全8話という少々短い話数で幕を閉じた2022年放送の前作。そのラストは、マルファン症候群による大動脈弁閉鎖不全から倒れてしまう静(中井貴一)に、歩(岡田将生)がナースとして寄り添うというものだった。“ゴッドハンド”と呼ばれるニューヨークの医者・シェルプが静のオペを引き受けた条件は、「NP(=ナース・プラクティショナー)」の資格を持つ歩がオペに立ち会うこと。今回、2024年にオンエアとなる『ザ・トラベルナース』は、そのオペシーンから幕を開けるのだ。
手術の4カ月後、退院した静を歩は花束を持って出迎えるが、放送開始2分で早くも2人の喧嘩の火蓋が切られることとなる。岡田と中井の久々の喧嘩……芝居合戦は、実に4分半、台本にして5ページ半とのことだが、2人の演技の相性の良さはもちろんのこと、2年ぶりということも相まって、懐かしさが込み上げてくるのは筆者だけではないだろう。「不適切で無能なナース」「馬鹿ナースちゃん」と静の口の悪さは健在。あえて、喧嘩別れを選び、歩の成長を影ながら見守ろうとする静の真意が分かるのは、それから2年後の2024年10月のこととなる。
前作の天乃総合メディカルセンターから、舞台を西東京総合病院に移した今作では、塔子(寺島しのぶ)、吉子(安達祐実)、森口(野呂佳代)たちナースは続投、ドクターは基本新たなキャストを迎えた形となっている。記者会見で中井も称賛していたが、この2年で岡田は俳優としてさらなる飛躍を遂げた。近作では映画『ラストマイル』、そして朝ドラ『虎に翼』(NHK総合)で演じた星航一がそれらに当てはまるだろう。その後者の『虎に翼』で共演シーンは多くはないにしろ、親縁関係、家族として近くにいたのが、今回新米ナース・中村柚子として出演している森田望智。どちらも『虎に翼』の時とは真逆とも言えるキャラクターで、その演技の幅が楽しめそうだ。2022年放送の前作では『孤独のグルメ』(テレビ東京)や映画『カメラを止めるな!』など、様々なパロディ要素があっただけに、今作で静がおむすび店に転身していたのは、今の朝ドラ繋がりなのではないかと勘繰ってしまうが……普通に考えて、たまたまだろう。
西東京総合病院のドクターもまた曲者揃い。元院長の大田黒(内藤剛志)をオペしたことで、外科医の神山(風間俊介)が退職に追いやられる展開になる、第1話から波乱の展開となっているが、働き方改革を中心に院内の変革を推し進める新院長の薬師丸(山崎育三郎)は、今後歩と静の前に立ちはだかる予感がしている。