『バズ・ライトイヤー』に込められた名作SFへのオマージュ 大人にも刺さる重厚なテーマ

『バズ・ライトイヤー』名作SFへのオマージュ

SF作品へのオマージュが満載

 次に映画ファンとして見逃せないのは、本作にはSFジャンルを代表する作品へのオマージュが随所に散りばめられている点だ。『スター・ウォーズ』や『スタートレック』シリーズは言うまでもなく、傑作スペースオペラ『2001年宇宙の旅』を彷彿とさせるシーンもあれば、『エイリアン』や『猿の惑星』シリーズ、アカデミー賞で7冠に輝いたSF映画『ゼロ・グラビティ』などへの言及にも気づくはず。しかも一連のオマージュは、『バズ・ライトイヤー』が伝えようとするテーマや物語の邪魔にならない微妙なさじ加減で投入されており、これは監督・共同脚本を手がけたアンガス・マクレーンの手腕によるところが大きい。幼少時代からSF作品に夢中だったというマクレーンは、SF映画を観るために足繁く劇場に通ったそう(※)。SF作品に対して深い愛とリスペクトを抱く監督に委ねられた『バズ・ライトイヤー』は、レトロフューチャーなデザインや宇宙冒険の壮大なスケールもたっぷりと堪能でき、老若男女問わず楽しめるSF体験を提供してくれる希少なアニメーション映画だ。

参照
※ https://lamplightreview.com/interview-lightyear-director-angus-maclane-talks-sci-fi-origins-and-influences/

■公開情報
『バズ・ライトイヤー』
日本テレビ系にて、9月27日(金)21:00~22:59放送
※本編ノーカット・初放送 ※放送枠5分拡大
監督・脚本・原案:アンガス・マクレーン
製作:ギャリン・サスマン
視覚効果スーパーバイザー:ジェーン・イエン
撮影監督:ジェレミー・ラスキー
テイラリング&シミュレーション監修:フラン・カラル
セット・アート・ディレクター:グレッグ・ペルツ
音楽:マイケル・ジアッキーノ
声の出演:鈴木亮平(バズ・ライトイヤー役/クリス・エヴァンス)、 今田美桜(イジー・ホーソーン役/キキ・パーマー)、山内健司/かまいたち(ソックス役/ピーター・ソーン )、三木眞一郎(モー・モリソン役/タイカ・ワイティティ)、磯辺万沙子(ダービー・スティール役/デイル・ソウルズ)、銀河万丈(ザーグ役/ジェームズ・ブローリン)、りょう(アリーシャ・ホーソーン役/ウゾ・アドゥーバ)、沢城みゆき(アイヴァン役/メアリー・マクドナルド=ルイス)
©2024 Disney/Pixar

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