SixTONES ジェシー、“初の弁護士役”で飛躍なるか 適応力で切り開く俳優としてのキャリア

 8月31日、趣里が主演を務める新月10ドラマ『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)の新キャストとして、SixTONESのジェシ―が出演することが発表された。

 同ドラマは“感情を排除”して、相手と向き合う得体の知れないモンスター弁護士・神波亮子(趣里)が、法が追いついていない令和ならではのさまざまな問題と向き合い、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう、異色のリーガルエンターテインメント。

 ジェシーは、亮子が入所する大草圭子法律事務所に所属する3年目の若手弁護士・杉浦義弘役に抜擢。素直で真面目で努力家な彼は東大法学部を卒業したという役柄であり、正統派イケメン役なのかと思うと、そうではない。自分のスペックや容姿が整っていることからプライドも高いといった、少々一癖ありそうなキャラクターだ。

 ジェシーといえば、2022年にドラマ単独初主演を務めた『最初はパー』(テレビ朝日系)の印象が強い。同ドラマでジェシーは、親の敷いたレールをただ歩むのは嫌だと、お笑い養成所に通う政治家の息子・利根川豪太役を好演した。また、主演ミュージカル『ビートルジュース』では、ティム・バートン監督によるホラーコメディの作風を見事にこなす。お笑い芸人の役に、ホラーコメディでの主演……振り返ってみると、ジェシーの演技とコメディというのは、今までもこれからも切り離せないように感じる。

 その一方、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』では、過酷な現場に葛藤する研修医という真面目なキャラクターにも挑戦。バラエティでの印象とはまた一味違う、目の前のことに葛藤しながらもアツいハートを持ち合わせた一面で、SixTONESのファンのみならず、同ドラマのファンをも虜にした。

 さらに、ドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)の続編『新空港占拠』(日本テレビ系)では、武装集団の一員“鼠”の新見大河役に挑戦。最初こそ目的が不明な役ではあったが、物語の終盤、過去の影響で病院への憎しみを持ったことを告白するシーンでは、悲しげな表情と声色で視聴者をグッと引き込んだ。

 直近の出演作を振り返ると想像以上にバラエティに富んでいる印象。さらに毎度、今までに見たことがない新要素をオーダーされ、それに応え、自分の演技の経験値として蓄えていっている。

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