山﨑賢人は“ニンジャ”まで極めてしまうのか 実写化過密スケジュールを勝手に心配

山﨑賢人は“ニンジャ”まで極めてしまうのか

 しかし1点だけ心配なのは、山﨑の出演作はそれぞれ続編があることが予想されるため、スケジュールを組むのが難しいのではないか……ということだ。

 たとえば『キングダム』に関しては第4弾が公開されたばかりだが、そこで描かれているのは原作単行本の16巻に収録されている「馬陽の戦い」まで。劇場版は一旦ここまでとは言われている。しかし、まだまだ原作のストックが残っている上、この先原作ファンの人気が高い「合従軍編」などが控えているため、今後も続編が制作される可能性はあるだろう。

 同作は制作規模の大きさから、コストを抑えるために第2弾から第4弾までをまとめて撮影したとも言われている。第5弾以降もこうした撮影体制が続くのであれば、役者にとってはかなりカロリーの高い現場になるかもしれない。

 一方で『ゴールデンカムイ』に関しては、10月6日よりWOWOWにてドラマシリーズ第1弾『連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー』が放送・配信される予定。こちらも原作のストックが多く残っているので、ストーリー的には今作だけで終わるとは考えにくい。ドラマシリーズの第2弾、第3弾が制作されるか、ふたたび劇場版が制作される可能性は高いように思われる。

 さらに4月から公開された山﨑の主演作『陰陽師0』も、興行収入10億円超えのヒットを記録している。同作は夢枕獏の小説『陰陽師』シリーズを原作としているのだが、4月10日に日本外国特派員協会で行われた記者会見にて、佐藤嗣麻子監督が続編の構想があることを語っていた。

 もしこれらの作品で続編が制作されるとすれば、よほどうまく調整しなければ、過密スケジュールとなることは避けられないだろう。その上、アクション要素の強い作品ばかりなので、役者の身体には相応の負担がかかるのではないだろうか。

 とはいえ、難しい役柄をこなせばこなすほど、俳優としてのスキルは研ぎ澄まされていくもの。逆にこの大作ラッシュを乗り越えた時、山﨑は日本を代表するアクション俳優としての地位をますます確固たるものにできるかもしれない。

 その足跡を見守るためにも、山﨑が未曽有の“忍者アクション”に挑む『アンダーニンジャ』をスクリーンで観ることを楽しみにしたい。

■公開情報
『アンダーニンジャ』
2025年1月24日(金)全国公開
出演:山﨑賢人、浜辺美波
原作:花沢健吾『アンダーニンジャ』(講談社『ヤングマガジン』連載)
脚本・監督:福田雄一
プロデューサー:若松央樹、大澤恵、松橋真三、鈴木大造
制作プロダクション:クレデウス
配給:東宝
©花沢健吾/講談社
©2025「アンダーニンジャ」製作委員会
公式サイト:underninja-mv.com
公式X(旧Twitter) : https://x.com/underninja_mv
公式Instagram : https://www.instagram.com/underninja_mv/
公式TikTok : https://www.tiktok.com/@underninja_mv

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