山﨑賢人、ニューヨーク・アジアン映画祭で日本人初の快挙 『キングダム』世界的人気に喜び
第23回ニューヨーク・アジアン映画祭授賞式が7月20日(現地時間)に米ニューヨークで行われ、日本人初となる「The Best from the East Award」を受賞した映画『キングダム 大将軍の帰還』主演の山﨑賢人が登壇した。
2002年に創設されたニューヨーク・アジアン映画祭は、今年23回目を迎えるアジア系映画祭。7月12日から28日にかけて開催され、韓国、中国、タイ、フィリピンなどアジアから90作品以上が出品された。
授賞式の登壇に先駆け、『キングダム 大将軍の帰還』で主人公・信を演じた山﨑が7月19日(現地時間)に現地入りし、ニューヨークを代表する観光名所巡りを行った。最初に訪れたのは、世界三大美術館の一つメトロポリタン美術館。観光客が溢れる入り口前の階段に到着すると「ニューヨークに来ました!(ニューヨーク渡航は)初めてです! 街がかっこいいですね!」と“自身初ニューヨーク”となる今回の訪問に、高揚気味の山﨑。その後、緑あふれるセントラルパークに場所を移した山﨑は、今回のニューヨーク・アジアン映画祭での受賞について、「日本だけじゃなく、ニューヨークでもキングダムが話題になっているんだ!という嬉しさと驚きを感じます」 と、本作が海を越えて盛り上がっていることへの喜びをあらわにしつつ、翌日『キングダム 大将軍の帰還』が現地で初上映されることについて「(現地の方々は)どんな反応をするんだろう?って、すごく楽しみですね!(きっと)『キングダム』の良さは国に関係なく伝わるんだろうな。」とその期待を口にした。
最後に山﨑が訪れたのは、“世界の交差点”とも言われるタイムズスクエア。さまざまな人とエンタメが集まり交差する圧巻の光景を目にした山﨑は「エンタメの1番の街で、『キングダム』が上映されるって、すごいテンションが上がりますね! ここで“ドカン!”と盛り上がってくれたら最高だなって」と率直な想いをあらわにした。翌日控える授賞式について聞かれると、「『キングダム』の魅力を改めて自分の口から現地の皆さんに届けて伝わればいいなと思うし、スタッフ・キャストみんなで作り上げたものなので、代表して賞をいただいて“キングダム、ニューヨークに来たぞ‼”ということを残して帰りたいと思います!」と、熱い意気込みを見せた。
現地時間7月20日、レッドカーペットセレモニー直前の山﨑は、「この(映画祭の)ためにここまで来たので、すごく楽しみです! 賞をありがたく頂いてこれからの糧にできるように、キングダムチームを代表して受け取りに行きたいです!」と気合十分。実は、本映画祭で上映される『キングダム』のチケットは、発売後、即ソールドアウトという人気ぶり。場内にすでにたくさんの観客が集まっていることを聞いた山﨑は、「(このあと間もなく)『キングダム』がアメリカで初めて上映となることに、自分自身とてもワクワクしているんですけれど、お客さんに楽しんでもらえるように、スピーチも頑張りたいと思います!」と改めてその意気込みを語った。
そしてついに、リンカーン・センターで行われたレッドカーペットセレモニーに山﨑が参加。多くの海外メディアが集まる中、黒のフォーマルな衣装に身を包んだ山﨑が登場するやいなや、フラッシュの嵐。たくさんのカメラに「Thank you!」と声をかけながら笑顔を向け、最後にはキングダムポーズを決めながらレッドカーペットセレモニ ーを終えた。
上映前に行われた授賞式では、『キングダム』シリーズを牽引してきた主人公・信役の山﨑が、日本映画とアジア映画全般における優れた功績を評価する世界の映画とエンターテインメントの展望に多大な貢献をしたアーティストを称える「The Best from the East Award」を日本人で初めて受賞。
この賞の受賞理由をMCでありニューヨーク・アジアン映画祭ディレクターであるサミュエル・ジャミエは、「多くの映画やドラマを通じて日本だけでなくアジア全体、そして世界中に数多くのファンを持っていて愛されています。 特に『キングダム 大将軍の帰還』は、これまでのシリーズ3作で大ヒットを続け、多くの優れた俳優たちの演技が胸躍る興奮と感動を提供しています。山﨑さんは、このシリーズの主役として魅力的な熱演と感動的な演技を披露し、爽快なアクションシーンでも見事なパフォーマンスを見せてくれました」とコメントを寄せ、ステージ上で「童信、素質がありますよ」と『キングダム』らしく王騎将軍の言葉にのせて山﨑にトロフィーを渡した。
これを受け、山﨑は「Hello everyone. My name is Kento Yamazaki. It's great honor to be here today.」(皆さんこんにちは、山﨑賢人です。ここに来れてとても光栄です)と、英語で堂々としたスピーチを披露し、会場は大いに盛り上がりを見せた。そして、山﨑は「今回このような賞をいただけて本当に嬉しく思います。『キングダム』という作品は自分にとってもすごく大切な作品の1つです。20代の7年間をキングダムという作品、信という役と共にもう一つの人生のように生きてきました。1人では、このような賞をいただくこともできなかったと思うので、『キングダム』を愛していただいている皆さんにこの場を借りて感謝を伝えたいです。ありがとうございます! 」と、緊張しながらも観客に向かって丁寧に感謝の言葉を述べた。
そして、「日本の最高のスタッフ・キャスト、みんなで作り上げたからこそ、この賞をいただけたと思うので、チームを代表してこの賞をいただきたいと思います。(トロフィーが)すごく重いです! 今回初めてニューヨークの皆さんに大スクリーンで『キングダム』を観てもらえること、本当に嬉しく思います。これを機に海を越えて『キングダム』が皆さんに愛してもらえたら嬉しいです」「Thank you, NewYork! Enjoy Kingdom!」と、飛信隊の隊長さながらに堂々としたスピーチで会場を大いに沸かせ、トロフィーを高らかに掲げた。
授賞式後は、マスコミ向けのフォトセッション会場へと移動。先ほど受け取ったトロフィーを手に、その重みを感じ ながらカメラの前に立つ山﨑の姿が。1つ 1つのカメラに丁寧にポーズを向け、撮影に応じた。
その後行われた本編上映では、終わった瞬間に観客から割れんばかりの拍手が巻き起こった。感動と熱気に包まれている場内に、信役を務めた山﨑と本作のプロデューサーである松橋真三が登壇すると、会場内のボルテージは最高潮に。そして、そのまま司会のキャレン・セバンズ(NYAFFプログラマー)と現地の観客からのQ&Aが実施され、「世界中で愛される信の魅力は何だと思いますか?」とMCからの質問に、山﨑は「まっすぐで嘘がない、気持ちのいい人間だからかなと思います。信からまっすぐな部分や気持ちに影響を受けて自分もそうで ありたいと思っていたので、観ていただいた皆さんも信のまっすぐさに心動かされているのかなと思います」と、7年間信を演じてきた山﨑ならではの回答をした。その後も「王騎将軍の矛と、ベスト・フロム・ザ・イースト賞のトロフィーどちらが重いですか?」という観客からの質問には、「王騎将軍の矛の方が重いです!」と、笑いながらも多くの観客からの質問に応え、朗らかにQ&Aが終了した。
最後に、イベントついて山﨑は「ニューヨークの皆さんが温かく迎えてくれたので、すごく楽しかったです。 日本ではなかなか聞かれないような角度の質問も多くて、また違った角度で自分の中でも『キングダム』の魅力を伝えられたかなと思います。ニューヨークの皆さんに観てもらえて凄く嬉しかったです」 と話し、ここまで約7年駆け抜けた『キングダム』への熱い想いを想起させながら、初めてのニューヨークの思い出となった本イベントを振り返った。
そして、「『キングダム』は最高に面白いのでニューヨークの皆さんに今日観ていただいて、もっともっと『キングダム』の面白さが広がっていったらいいなと思います」と今後もアジアやニューヨークをはじめとして世界各国で愛されていくことを願いながら、「これだけ心震わされて熱くなれる作品なので是非映画館の大スクリーンで観てほしいし、日本のエンターテインメントの最高峰だと思うので、シンプルに映画館に楽しみにきていただけたらいいなと思います!」と話し、さらなる大ヒットへ向けての溢れる想いを意気込んだ。
■公開情報
『キングダム 大将軍の帰還』
全国公開中
出演:山﨑賢人、吉沢亮、橋本環奈、清野菜名、玉木宏、佐藤浩市、小栗旬、吉川晃司、大沢たかおほか
監督:佐藤信介
脚本:黒岩勉・原泰久
音楽:やまだ豊
主題歌:ONE OK ROCK 「Delusion:All」(Fueled By Ramen / Warner Music Japan)
原作:原泰久『キングダム』(集英社『週刊ヤングジャンプ』連載)
配給:東宝
©︎原泰久/集英社 ©︎2024映画「キングダム」製作委員会
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