30周年は孫と来られるイベントに!? “課長”有野晋哉が見据える『ゲームセンターCX』の未来
「課長の人気、終電に負ける」!?
――今回は因縁の7タイトルに挑んでいますが、特に印象的だったゲームを教えてください。
有野:『東京バス案内 今日からキミも運転手』ですね。“1万5000人が乗ってるぞ”っていう一体感が面白かったです。お客さんの中で「車線を気にする担当の人」「速度を気にする担当の人」と棲み分けができていて、「これ面白いけど、それを言ってその子たちが黙ったら嫌やから放っとこう」と思いながら(笑)。(19代目ADの)猪谷が、横で「うわーっ」とのけぞるのが面白いから、ハラハラさせようと思ってやってましたね。ブレーキランプ5回踏んだりもして、非常に楽しかったです(笑)。それに1ゲームあたり20分なので、「途中でミスったら2回目はないから」と言われていて。あれは緊張感がありました。
――DISC2では、今回たまアリ公演でリベンジしたゲームについて、過去の「有野の挑戦」放送回(4タイトル)が観られるんですよね。
有野:わかりやすくていいですよね。『ドラゴンズレア』も入ってますけど、これは申し訳なかったなぁ。(たまアリ公演で)海外のタイトルだから許可取りも大変だろうなと察して、これだけは「クリアしたい!」と思っちゃって。その思いがダメなんでしょうね。攻撃が来るところは3カ所しかなくて、かがむかジャンプだけでいけるはずなんです。それを数分続けるだけでいいはずなのに、その数分の緊張感が保てなかった。ちょっとコントローラーのズレがあるかと思ったけど、全然ズレもないんですよ(笑)。ゲストもたくさん来てくれたので、「絶対やらなきゃ」とも思ってしまって……1万5000人と、制作側からのプレッシャーに負けました(笑)。
――そんなイベントの模様が、Blu-ray&DVDにはほぼノーカットで入っています。
有野:会場で流していたVTRも入るらしいですよ。開演前のアナウンスまで収録されるっていうから、「それ、いる?」って思うけど(笑)。全部入れるんですよね。捨てるところも全部入れたらいい、みたいな感じで。
――「開演前VTR集」も含め、特典映像もボリュームたっぷりです。「さいたま大反省会」は、どんな内容に?
有野:プロデューサーがずっと喋ってます(笑)。こっちは「そうですね」と言うしかないくらい、ずっと喋ってるなぁと思いながら見てました。
――反省大賞に選ばれた写真をプリントしたTシャツのプレゼントもあると聞きました(※応募は2024年9月末締め切り)。
有野:誰かハガキ送ってくるかな、これ(笑)。反省大賞には入ってないらしいですけど、本編ではマレフィセントの格好をしてプロデューサーが歌っていて。後ろから見ると、被り物を黒のガムテープでギュッと留めているんです。その格好でリハーサルをしていて、すごい面白いのに誰も何も言わなくて。ADの子たちとか、「あの格好のプロデューサーに怒られてんのおかしくない!?」と思うけど、「はい、はい」って(笑)。明らかに魔女が指示してるようにしか見えなくて面白かったですけど、あれは反省してほしいです。
――ちなみに有野さんが今思う、たまアリ公演の反省点は?
有野:全部の公演が終わって、最後にもう1周トロッコで回ったんですけど、アリーナ席の子たちが通路にワーッと出てきたんです。もう最後やから席とか関係なく集まってきて、「嬉しいなぁ」と思って「わ~!」と手を振ってサービスしてたら、ファンの人たちが時計を指さして「通路にトロッコがおって帰られへんから、はよ行ってくれ」と。課長が通り過ぎたら、みんながぞろぞろとパズルゲームのように移動してました(笑)。だからトロッコが上手(かみて)に来るときには、もうお客さんは結構減ってましたね。それを課長の人気だと思った自分に反省してます。課長の人気、終電に負けるっていう。
――(笑)。もう一つ、特典映像には「デモMV ENDINGRATULATION」も収録されています。
有野:これは観なくていいですよ。歌詞もなく、岐部先生が口三味線みたいなことをしてるだけなので、ここはもうスキップしてください。そしてアンケートで悪評を書いてください(笑)。
――いやいや(笑)。予約特典の「課長専用トロッコ ペーパーモデル」や初回封入特典の「1/12スケール さいたまイベントフラッグ」もそうですが、ファンに楽しんでもらいたいという気持ちが伝わってきます。
有野:トロッコもフラッグも「何すんのこれ?」って思うけど(笑)。課長のアクリルスタンドを持っている方は乗せてもらって、その横にフィギュアとかを置いたらスタッフがトロッコを引っ張ってるように見えるんかな。
――部屋に飾れば常に『ゲームセンターCX』を身近に感じられるので、ファンはすごく嬉しいと思いますよ。あらためて、Blu-ray&DVDのおすすめポイントもお願いします。
有野:本編はもちろん、「さいたまドキュメント ディレクターズカット版」には裏側も収録されていますし(DISC1)、ゲームに挑戦するにあたって過去の放送回も見られます(DISC2)。あとはもう特典にいろんなものを詰め込んでいるので、過度のサービスがたくさんあります(笑)。口コミにあれやこれや書いてくれれば、制作陣も「これはやりすぎたのかな」と気づけるので、みんなで番組を作ってください!
――先ほど少しお話がありましたが、ここから30周年に向けての展望は?
有野:ファンの人たちの年齢もどんどん上がっていくと思うので、30周年は孫を連れて来れるようなイベントにしたいですね。だから、託児所みたいなものを用意できるホールを探さなきゃいけないかな。あとは、お互い健康でいるようにしましょう、と。もうDVDの特典に健康食品をつけようかなと思います(笑)。アーティストだったら「若いまま維持しなきゃ」と思うかもしれないけど、僕は全然そう思っていなくて。だから老眼鏡もかけるし、「課長がそんな年齢か」と感じてほしい。30周年に向けて、みなさん一緒に年を重ねましょう、そして、お互いに健康で30周年に集まりましょう、というところかなと思います。
――最後に、有野さんにとって『ゲームセンターCX』とは?
有野:“家”じゃないですかね。(撮影場所に来ると)「帰ってきたな」と思うし、若いスタッフをイジろうとしたら「それセクハラですよ」って長女から怒られるような感じもある。だから、他の番組でここのスタッフに会うと恥ずかしいんですよ。外で友達と一緒にいるときに、家族と会っちゃうような感じで。ちょっと隠れたいなって思います(笑)。
■リリース情報
『有野の挑戦 inさいたまスーパーアリーナ 20周年大感謝祭』
8月2日(金)発売
Blu-ray:8,580円(税込)
DVD:7,480円(税込)
【DISC1】
『有野の挑戦 in さいたまスーパーアリーナ スペシャルエディション』
『さいたまドキュメント ディレクターズカット版』
【DISC2】 ※DISC2はDVD
<有野の挑戦>
『パンチアウト!!』
『東京バス案内 今日からキミも運転手』
『ドラゴンズレア』
『魂斗羅スピリッツ』
【特典映像】
・さいたま大反省会
・開演前VTR集
・デモMV ENDINGRATULATION
【封入特典】
・有野課長名刺・名刺台紙
【初回封入特典】
・スペシャルPhoto Book(52p)
・1/12スケール さいたまイベントフラッグ
【早期購入特典】
・1/12スケール 有野課長専用トロッコ ペーパーモデル
※商品を予約・購入の方に先着でプレゼント
※特典はなくなり次第終了
発売・販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
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