『鬼滅の刃』の“鬼”は実写化可能? 原作ファンが納得しそうなキャスティングを妄想

『鬼滅の刃』の“鬼”を実写化するなら?

 それでは具体的に、鬼の実写化キャストに誰がふさわしいのか考えてみよう。まず狂暴な鬼たちを従える無惨については、なによりも圧倒的なカリスマ性が重要となるはず。いつも無表情だが、気に食わないことがあるとすぐさま激高する側面もあるため、“静かな激情”を表現できる演技力も必要そうだ。

 そこで有力候補としたいのが、山下智久。ハリウッド映画への出演から海外に活躍の場を広げる一方、4月期に放送されたドラマ『ブルーモーメント』(フジテレビ系)でも主人公・晴原柑九朗役としてたしかな実力を見せ付けていた。主演クラスの格がある役者だからこそ、“悪のカリスマ”役にぴったりではないだろうか。

 ほかにも条件に当てはまりそうな俳優は多いが、とくに綾野剛、新田真剣佑などが演じる無惨を見てみたい気がする。

 また「無限列車編」で炎柱・煉獄杏寿郎と死闘を繰り広げた上弦の参・猗窩座は、鬼にしては珍しく正々堂々とした性格。ストイックに己の強さを追い求める求道者だ。その熱血っぷりを表現できる役者といえば、『幽☆遊☆白書』で浦飯幽助役を熱演した北村匠海が思い浮かぶ。

 そして「遊郭編」の敵である上弦の陸・堕姫は、人気花魁として遊郭に君臨していたキャラクターで、客の男性を失神させるほどの美貌をもつ。そこで実写キャストに名前を挙げたいのが池田エライザだ。映画『賭ケグルイ』の桃喰綺羅莉役やWOWOWオリジナルドラマ『DORONJO/ドロンジョ』の主人公・泥川七音役など、強烈なキャラクターを演じてきた彼女であれば、堕姫の狂気と色気を見事に再現してくれそうだ。

 一方で兄の妓夫太郎は、残虐かつ冷酷な鬼であり、自分たちからすべてを奪った世界に対する強い復讐心を秘めている。その狂気を再現できる役者としては、窪田正孝はどうだろうか。2015年に放送されたTVドラマ『デスノート』(日本テレビ系)の夜神月役で見せたような鬼気迫る演技がドハマりするはずだ。

 そのほか、甘いマスクでいつもにこやかな笑みを浮かべている上弦の弐・童磨には、『賭ケグルイ』シリーズの鈴井涼太役や『仮面ライダー鎧武/ガイム』(テレビ朝日系)の呉島光実・仮面ライダー龍玄役で知られる高杉真宙や、映画『愛がなんだ』や映画『窮鼠はチーズの夢を見る』などの代表作をもつ成田凌を挙げてみたい。

 さらに上弦の鬼のトップである黒死牟については、佐藤健がイメージに合うかもしれない。黒死牟は剣豪のようなオーラを放つキャラクターなので、映画『るろうに剣心』シリーズで緋村剣心役を演じた佐藤であれば上手く馴染みそうだからだ。

 また物語に欠かせない存在であり、主人公・炭治郎の妹のひとりである禰豆子については、『ゴールデンカムイ』のアシリパ役を好演した山田杏奈を推したい。『ミスミソウ』や『ひらいて』、『山女』などの難役で主演を務め、繊細な芝居ができる山田だからこそのハマり役を見せてくれるはずだ。

 もちろん現時点では『鬼滅の刃』の実写化は未定ではあるが、だからこそキャストを妄想して楽しむ余地がある。TVアニメの続編を待ちつつ、実写化の可能性についても想像を膨らませておきたい。

■放送情報
『テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編』
フジテレビ系にて、毎週日曜23:15〜放送
TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビにて、毎週土曜24:00〜放送
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島晃
脚本制作:ufotable
サブキャラクターデザイン:佐藤美幸、梶山庸子、菊池美花
プロップデザイン:小山将治
美術監督:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:大前祐子
編集:神野学
音楽:梶浦由記、椎名豪
アニメーション制作:ufotable
キャスト:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、小西克幸、河西健吾、早見沙織、花澤香菜、鈴村健一、関智一、杉田智和
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
公式サイト:https://kimetsu.com/anime/hashirageikohen/

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