『鬼滅の刃』“アメとムチ”な甘露寺稽古 不死川との一騎打ちにみる炭治郎の“成長”

『鬼滅の刃』“アメとムチ”な甘露寺稽古

 次の稽古場である不死川邸へ向かおうとしていた炭治郎のもとにやってきた善逸だが、何やら様子がおかしい。善逸は不死川の訓練のあまりの苛酷さから逃げ出してきたらしい。不死川の「調子乗んなよ。俺はテメェを認めてねえからな」という挑発に対して、炭治郎が「全然大丈夫です! 俺もあなたを認めてないので! 禰󠄀豆子を刺したんで!」とあっけらかんと返していたのが良かった。

 本当の試練はこれからだった。不死川の訓練は単純な打ち込み稽古。しかし、反吐をぶちまけて失神するまで休憩なしというあまりにも苛酷すぎる訓練だ。訓練が終わり不死川と玄弥が廊下で会話をするシーンが描かれたが、弟として認めてくれない不死川に対して、玄弥が「鬼を喰ってまで戦ってきた」と語ると、不死川が血相を変えて襲いかかる。間一髪のところで炭治郎が玄弥を救出し難を逃れるが、炭治郎と不死川の一騎打ちが始まってしまう。炭治郎は玄弥を殺そうとする不死川に対して、圧倒的な力に屈することなく「玄弥がいなきゃ上弦に勝てなかった」と玄弥を養護していたのが仲間思いな炭治郎らしい。

 一騎打ちは不死川が圧倒的な力でねじ伏せるかと思いきや、炭治郎が思いのほか対等に渡り合うことができていたのには驚かされたが、これもこれまでの稽古の成果が表れていると言えそうだ。結局、夕方まで乱闘が続き、不死川との訓練は中止、さらに接近禁止が命じられた。炭治郎の願いは不死川兄弟に仲良くなってもらうこと。今回は残念ながらお預けとなってしまったが、炭治郎の思いが伝わる日は必ず来るはずだ。

 次回はいよいよ岩柱・悲鳴嶼が登場。これまで登場シーンが少なかっただけに、炭治郎との絡みも楽しみだ。

■放送情報
『テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編』
フジテレビ系にて、毎週日曜23:15〜放送
TOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビにて、毎週土曜24:00〜放送
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島晃
脚本制作:ufotable
サブキャラクターデザイン:佐藤美幸、梶山庸子、菊池美花
プロップデザイン:小山将治
美術監督:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:大前祐子
編集:神野学
音楽:梶浦由記、椎名豪
アニメーション制作:ufotable
キャスト:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、小西克幸、河西健吾、早見沙織、花澤香菜、鈴村健一、関智一、杉田智和
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
公式サイト:https://kimetsu.com/anime/hashirageikohen/

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