『くる恋』全てが“くるり”とひっくり返る衝撃的な展開  まことが思い出した非情な真実

『くる恋』全てがひっくり返る衝撃展開

 肥後克広演じる井口は、とても穏やかで診療の言葉も優しい。記憶を失っていく妻を傍で見守るのは、想像を絶するつらさがあるだろう。たとえ一瞬だったとしても、千草が思い出したことは井口の記憶に刻まれているはずだ。井口夫妻の絆が記憶喪失の壁に向き合う2人の心の琴線に触れたのか、そっと互いの感情を確かめ合うように手を繋ぐ公太郎とまこと。2人の間には、言葉にできない温かな感情が通い合っていた。

 そしていよいよ物語は、まことの記憶が蘇り始める重大な局面を迎える。律、朝日、公太郎、3人の記憶が交錯し、真実と記憶の矛盾に戸惑うまこと。井口が「記憶が嘘をつく」と表現するように、時として記憶は真実を歪めてしまう。「こんな曖昧な状態な私で大事なことを正しく判断できるのか」とまことは不安を口にする。そんな彼女の不安を、公太郎は「記憶、なくてもあっても、いるから俺」と力強く受け止める。公太郎の言葉は、いつだってまことの心に光を灯すのだった。

 しかし、公太郎とのキスをきっかけに、蘇ったのは律との記憶だった。水族館でのキス、1年記念日の記憶……。甘くて切ない思い出の数々が、まことの脳裏をかすめる。記憶が呼び覚ます真実は、時に非情だ。朝日がフラれたことを察しながらも「俺のことはまだ決めないで」と律は告げていたが、彼が指輪の人なのであれば、その理由にも納得がいく。

 しかし、そうなると「公太郎の“自称元カレ”は嘘だった?」というのは考えたくもない説に辿り着くが……。インターホンが鳴り開けたドアの先に佇む公太郎の姿に、今は少し恐怖すら感じてしまう。

 この思わぬどんでん返しに「心臓に悪い」「来週が気になって眠れない」とSNSでも多くの反響が集まっている。ドラマのタイトル通り“くるり”と全てがひっくり返ってしまった第9話を踏まえて、まことは3人の男性たちとどう向き合っていくのだろうか。

■放送情報
火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:生見愛瑠、瀬戸康史、神尾楓珠、宮世琉弥、丸山礼、高野洸、村方乃々佳、肥後克広(ダチョウ俱楽部)、ともさかりえ、片平なぎさ
脚本:吉澤智子
演出:松木彩
プロデューサー:八木亜未
音楽:末廣健一郎、MAYUKO
主題歌:Da-iCE「I wonder」(avex trax)
編成:武田梓
製作:大映テレビ、TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/darekoi_tbs/
公式X(旧 Twitter):@darekoi_tbs
公式Instagram:darekoi_tbs 
公式TikTok:darekoi_tb

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