シュー・カイが『楽游原』で見せる“新たな一面” 多彩な演技で“ギャップの魅力”を堪能

シュー・カイが『楽游原』で見せる新たな一面

 また『楽游原』と同じく、強烈なインパクトの出会いからかけがえのない存在に変わっていくストーリーといえば、士官学校を舞台に男装したヒロインとのロマンスを描く『烈火士官学校 ~ステキ男子とイケメン女子』や、面識のない女性に勝手に夫として仕立て上げられてしまう『マリアージュ・ブラン~嘘つき弁護士の愛の法則』も挙げられる。『楽游原』は今までの出演作で“シュー・カイロス”になってしまった人にとって打って付けのストーリー設定である一方、王子様キャラでもツンデレ系でもない、純粋で実直な新しい姿に出会うことができるため、進化したシュー・カイに再び心奪われること間違いない。


 崔琳/阿蛍(以下、崔琳)を演じるジン・ティエンは『麗王別姫~花散る永遠の愛~』『半妖の司籐姫 ~運命に導かれた愛~』や『パシフィック・リム:アップライジング』など、国内外で大活躍している女優。彼女が演じる崔琳は、男性と同じように過ごしてきた過去があり戦術に長けているが、それだけでなく琴や歌も難なくこなす。美しさと力強さを併せ持つ彼女だが、時折見せる無邪気な面もかわいらしいキャラクターだ。

 作中で注目してほしいのは、彼らの進み続ける関係性を水が美しく演出している点。2人が出会うのは、敵から隠れるために潜った水中だ。その後、共に同じ敵を狙う中で距離を縮めていくのだが、最初はかなり相性が悪い。李嶷は崔琳に井戸に落とされ、その仕返しに崔琳は川に落とされる。しかし次第にお互いの気持ちに気が付き始め、祭りの時には李嶷が花をたくさん飾ったボートでお出迎えするという、なんともロマンチックなシーンがある。しばらく会えなくなってしまう前には、雨が降る中、小屋で一緒に食卓を囲む。「愛している」という言葉こそ言わないものの、既に敵同士ではなく友達以上になっていることが分かるシーンで、雨や川などがその幻想的な雰囲気を創り出している。

 
 ただ、やはり恋には障害が付き物。崔家軍の兵を崔琳とともに率いる崔の若様(ガオ・ハン)や、李嶷に道中で助けられた顧婉嬢(チャオ・ジャーミン)との三角関係など、李嶷と崔琳には次々と障壁が立ちはだかるが、それらを乗り越えることでますます強くなる2人の絆。最終的に2人は無事に結ばれるのか……。徐々に深まる親衛カップルの恋模様も併せて、彼らの行く末を見守ってほしい。

 『招揺』や『陳情令』の製作スタッフが再集結して生み出された本作。『東宮~永遠の記憶に眠る愛~』のヒットメーカーである匪我思存が原作・脚本を手掛けており、映像はもちろん、それぞれ人間の思惑が絡み合うストーリーには思わず入り込んでしまう魅力がある。家族の愛に飢え、自分で自分を律してきた李嶷と崔琳だからこそ、支え合って幸せに生きてほしいと願うばかりだ。

■放送・配信情報
『楽游原(らくゆうげん)』
WOWOWにて、6月6日(木)スタート 毎週木曜20:00〜放送・配信
全40話、2話ずつ放送
WOWOWオンデマンドにてアーカイブ配信
※第1話は無料放送&配信
原作:匪我思存『楽游原』
脚本:匪我思存
演出:スティーブン・チェン
出演:シュー・カイ、ジン・ティエンほか
©Beijing Qishuo Film Co., Ltd

『楽游原』
https://www.wowow.co.jp/detail/198018

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