エリザベス・モスが“魔女”と呼ばれたゴシック作家に 『Shirley シャーリイ』本予告公開

『Shirley シャーリイ』本予告

 7月5日に公開されるマーティン・スコセッシが製作総指揮を務めたエリザベス・モス主演映画『Shirley シャーリイ』のポスタービジュアルと本予告が公開された。

 本作は、スティーヴン・キングも影響も受けたと言われる作家シャーリイ・ジャクスンの伝記をもとにした心理サスペンス。彼女の小説だけでなく、配偶者で文芸評論家でもあった夫のスタンリー・ハイマンとの数百通の手紙をもとに制作された。監督を務めたのは、『Madelineʼs Madeline(原題)』やA24とApple TV+が共同制作した『空はどこにでも』などで知られるジョセフィン・デッカー。彼女の初長編『Butter on the Latch(原題)』に惚れ込んだというスコセッシが製作総指揮を務めた。

 シャーリイを演じたのは、『透明人間』『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』などで知られるモス。そのほか、『シェイプ・オブ・ウォーター』『君の名前で僕を呼んで』のマイケル・スタールバーグ、『グッバイ!リチャード』のオデッサ・ヤング、『ウォールフラワー』『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のローガン・ラーマンらがキャストに名を連ねている。

 公開されたポスターは、鬱蒼とツタの生い茂る家と窓から外を見つめるシャーリイの姿を捉えたもの。その虚ろでありながら強い眼差しは、自分の頭に浮かんだ物語のビジョンを追いかけているのか、それともこれから家を訪れる無垢な生贄を見つめているのか。

 遥か昔から棲み着いている幽霊のように窓辺に佇むシャーリイの姿、そして「魔女の毒であなたは目覚める」と添えられたコピーが不穏な雰囲気を漂わせるビジュアルとなっている。

 あわせて公開となった本予告は、思うように執筆活動が捗らないシャーリイの心中穏やかでない状況、そして世間とのシニカルな関係性を象徴するようなシーンから始まる。そんな中、大学教授である夫スタンリーの手筈により、平凡な1人の女性・ローズがやってくる。初めは突然の来訪者を忌々しく思っていたシャーリイ。しかし、世間の多くが不気味がっている自身の短編小説「くじ」について、「引き込まれて鳥肌が立ったわ」と真っ直ぐな瞳で語るローズにシャーリイは次第に興味を抱き、スランプ中のシャーリイを煽るような態度で接する夫・スタンリーとの溝が深まっていく一方、2人の奇妙な絆は親密さを増していく。

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