『6秒間の軌跡』高橋一生×原田美枝子が生み出す至福の時間 母と“出会い直した”星太郎

『6秒間の軌跡』母と“出会い直した”星太郎

 謎の細長い穴に落ちた星太郎(高橋一生)が航(橋爪功)に助けられる。第1話で星太郎が見た夢は、何かの暗示なのだろうか。『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱』(テレビ朝日系)第4話では、再び航が幽霊となって現れた理由について、ある疑惑が浮上する。

 自分が花火師以外の道を選べなくしてしまったのではないか、と父親として責任を感じている航に「この家に生まれて良かった」という素直な想いを伝えた星太郎。その言葉を聞いて安心した親父は、もしかしたら死後の世界に戻ったかもしれない。星太郎はそう思っていたが、航はあっさりと姿を現す。

 すると、「やっぱり」とあたかも航がまだこの世界に残っていることをわかっていた様子のひかり(本田翼)。それは予知能力なんかではなく、何かが起こる前触れのようなもので、星太郎も幼い頃、母・理代子(原田美枝子)が家を出て行く前にそれを感じたことがあった。

 そんな中、星太郎が明太子おにぎりを食べたくなったことが前触れだったかのように、スペイン帰りで明太子ごはんを食べたがっている理代子が望月家にやってくる。星太郎を見つけるや否や、小走りで駆け寄ってハグする理代子。その瞬間、照れながらも嬉しそうな星太郎が大の大人なのに思春期の男の子に見えた。自ら理代子を家に上げるも、そわそわと落ち着きがない星太郎。無理もない。だって、彼女が望月家の敷居をまたぐのはおよそ30年ぶりなのだから。

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