柳楽優弥×黒島結菜で『夏目アラタの結婚』映画化決定 堤幸彦監督が獄中サスペンスを描く

柳楽優弥主演で『夏目アラタの結婚』実写化

 柳楽優弥と黒島結菜が共演する映画『夏目アラタの結婚』が9月6日より全国公開されることが決定。あわせて特報映像とティザービジュアルが公開された。

 本作は、『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で連載され、累計発行部数240万部を突破する乃木坂太郎による同名漫画を実写映画化する獄中サスペンス。連続バラバラ殺人事件の犯人のもとを訪れた元ヤンキーの児童相談所職員が、突如“獄中結婚”を申し出る。『十二人の死にたい子どもたち』や『イニシエーション・ラブ』、『TRICK』シリーズ(テレビ朝日系)や『SPEC』シリーズ(TBS系)などを手掛けてきた堤幸彦が監督を務める。

 日本中を震撼させた連続殺人事件の遺族から相談を受け死刑囚に会いに行く、元ヤンキーで児童相談所の職員である主人公・夏目アラタ役を、『誰も知らない』で第57回カンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を史上最年少で受賞し、その後も『包帯クラブ』、『ディストラクション・ベイビーズ』、『浅草キッド』、『ガンニバル』、『ゆとりですがなにか インターナショナル』などに出演する柳楽が演じる。本人も「今まで自身が演じてきていないタイプの役柄」と語る、事件の真相を探るために真珠に結婚を申し込むも彼女に翻弄され続けるアラタ役に挑む。

 そして、“品川ピエロ”の異名をもつ連続殺人犯にして死刑囚の品川真珠役は、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』や『十二人の死にたい子どもたち』、『クロサギ』(TBS系)やNHK朝ドラ『ちむどんどん』のヒロイン役を務めた黒島が演じる。コミックス上でも印象的な真珠の“ガタガタの歯並び”をスタッフと共に5カ月かけて再現し、原作のイメージに沿った姿に扮する。 

映画『夏目アラタの結婚』特報

 公開された特報映像は、アラタ(柳楽優弥)が「俺と結婚しようぜ」と真珠(黒島結菜)にプロポーズするシーンから幕を開ける。“獄中結婚”を申し出るアラタに対して、真珠はガラス越しにアラタに迫りながら「もう絶対離れないから」と恐ろしい目つきでアラタを見つめる。そしてガタガタの歯を出しながらピエロさながらの不敵な笑みを浮かべる様子が映し出され、特報のナレーションを担当する声優・緒方恵美の「これから、その経緯をお話します」という言葉で締めくくられる。

 あわせて公開されたティザービジュアルでは、黒いタキシードを着たアラタとウェディングドレスに身を包んだ真珠の姿が切り取られている。さらに「このあと俺は、カノジョ死刑囚と結婚する」というコピーとともに、“獄中結婚”を象徴するように血で書かれたハートマークが描かれている。

コメント

柳楽優弥(夏目アラタ役)

脚本を読ませていただき、夏目アラタというキャラクターは今まで自分が演じたことがない役柄だなと感じました。同時に、スリリングなストーリーを含めた作品そのものに魅力を感じ、是非にとオファーを受けさせていただきました。
現場では堤幸彦監督を筆頭に「いい作品にしたい」という高揚感を常に保ちながら、毎日撮影に集中することができました。アラタが対峙することになる真珠は、狂気と底知れない怖さをあわせ持つ連続殺人事件の容疑者であり死刑囚です。黒島さんが魅力的に、そしてとてもかっこよく演じられていたので、一緒にお芝居をするのがとても楽しかったです。
この作品は「もしかしたらありえるかもしれない…」という、ファンタジーとリアリティのギリギリのラインを攻めているところが個人的にはすごく面白いなと感じています。
アラタと真珠がどんな結末を迎えるのか。是非ご期待ください。

黒島結菜(品川真珠役)

私が演じた真珠は、表情がコロコロ変わり何を考えているかわからない、全く掴みどころのない役です。とても難しい役だったのですが、監督の堤さんやスタッフの皆さんが信頼できる方々だったで、のびのび演じることができました。毎日ヘトヘトになりましたが…笑
原作にある不気味さや怖さをしっかりと表現するために、特徴的な真珠の歯はマウスピースを作りました。何度も試作し、納得できるものができたと思います。ぜひ注目してみてください。
柳楽さんとの共演はとても久しぶりでした。拘置所でのアクリル板越しのシーンや法廷でのシーンが多く、リアルな距離感のお芝居は少なかったですが、目がとても印象的なので、対面したときに吸い込まれてしまわないよう必死でした。柳楽さんとはエネルギーレベルでお芝居ができたのかもしれないと今になって思います。たのしかったです!
一言では言い表せない映画になりました。ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです!

堤幸彦(監督)

原作はミステリアスでスリリング、先が読めないストーリー性にグイグイと魅かれたのですが、それ以上にアラタと真珠の厭世的だけど強烈に愛を求めている姿に痺れました。
映画化では原作に描かれている唯一無二なキャラクターをなんとか立体化したく俳優と頑張りました。
柳楽氏はすっかり大人になっているのですが、少年のギラリとした視線を保ち続けていて安心しました。
そして、アラタの巻き込まれながらも目覚めた心情、それへの葛藤や裏腹な切なさを演じ切るという難役をきっちりこなしてくれました。
黒島さんは一言「ヤバい」です! 見たことない彼女です。
ぜひ見てください!

乃木坂太郎(原作)

柳楽優弥さん、黒島結菜さんの2人が危険な化学反応を起こしそうな匂いを濃厚に漂わせていますね。原作者として真珠の歯並びの再現に本気の映像化を感じました!

■公開情報
『夏目アラタの結婚』
9月6日(金)全国ロードショー
出演:柳楽優弥、黒島結菜
原作:乃木坂太郎『夏目アラタの結婚』(小学館ビッグコミックスペリオール刊)
監督:堤幸彦
配給:ワーナー・ブラザース映画
©️乃木坂太郎/小学館 ©️2024映画「夏目アラタの結婚」製作委員会
公式サイト:natsume-movie.jp
公式X(旧Twitter):@natsume_arata

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