『インサイド・ヘッド』『ソウルフル・ワールド』 ピート・ドクターのアイデアの原点とは?

ピート・ドクターのアイデアの原点とは?

 ディズニー&ピクサー映画『インサイド・ヘッド』や『ソウルフル・ワールド』などを手がけてきたピート・ドクター監督のコメントが到着した。

 8月1日に公開される『インサイド・ヘッド2』の公開を記念して、劇場未公開だった『ソウルフル・ワールド』が4月12日より劇場公開される。

 これまでも、監督をはじめとする制作陣の“個人的な経験”をもとに映画を制作してきたピクサー。『インサイド・ヘッド』も『ソウルフル・ワールド』も、数々の大ヒット作を世に送り出してきたドクター監督が、“子どもの成長”から感じたことを原点に物語が作り上げられている。

 『インサイド・ヘッド』は監督であるドクターが、自身の娘が少しずつ大人になっていく中で起きた感情の変化に着想を得て制作した作品。ドクターは、お転婆で活発な自分の娘が成長して11歳になったとき、これまで以上に無口になり走り回ったりしなくなった姿を見て、“成長する子どもの頭の中では何が起きているんだろう?”と不思議に思ったそう。その疑問を解き明かすかのように、『インサイド・ヘッド』では“感情”の世界を舞台に、ライリーの頭の中にいるヨロコビやカナシミなどの感情たちが、ライリーが幸せに過ごせるようさまざまに奮闘する姿をユニークかつイマジネーションあふれる世界観で表現した。

 そして、『インサイド・ヘッド』の次にドクターが監督した『ソウルフル・ワールド』は、彼がふたりの子どもを育てる中で気づいた“子どもたちの性格の違い”に着目して制作された。ドクターはそのアイデアについて、「僕にはふたり子供がいるんですが、 ふたりとも同じ遺伝子をもっていて同じ環境で育っているのに、性格が全然違うんです。この疑問を『ソウルフル・ワールド』のコンセプトとして、物語を広げていきました」と語っている。さらに、ピート・ドクターは自分の息子が生まれてきた時のことを振り返り、 「生まれた瞬間に、僕らはすでに彼の人格を見ることができたんです。『個性はどこからやってくるのだろう?』と不思議に思いましたが、それは僕らそれぞれが、ソウル(魂)を持って生まれてくるからなのだと思ったんです」と、疑問から本作に繋がる想像を 膨らませたことを明かす。

 そのためドクターは、本作の物語の舞台となる生まれる前の魂<ソウル>の世界で、性格や自分だけがもっている“人生のきらめき”を自ら選び、生まれた後の自分がどんな人になるかを決める様子を描いた。

 子どもの姿からアイデアを得た両作品だが、『インサイド・ヘッド』では子どもの頃に誰もが経験したことのある嬉しい気持ちや切ない感情を描き、『ソウルフル・ワールド』ではどんな人でも心を揺さぶられる“人生”にまつわる深いメッセージが描かれている。やりたいことがないソウルの女の子22番と夢を叶えたい音楽教師のジョーが人生にとって大切なものを探すストーリーを描く『ソウルフル・ワールド』は、これからの人生を前向きに生きていけるヒントが詰まった作品になっている。

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■公開情報
『ソウルフル・ワールド』
4月12日(金)劇場公開
監督:ピート・ドクター
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©︎2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『インサイド・ヘッド2』
8月1日(木)劇場公開
監督:ケルシー・マン
制作:マーク・ニールセン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©︎2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

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