小芝風花が『大奥』で披露した演技の幅の広さ 最後に倫子の笑顔を見られることを願って
現代とは違う振る舞いが必要とされる時代劇で、倫子というひとりの女性を通し、演技の幅広さをみせた小芝。その技量に驚くとともに、彼女のこれからの活躍がさらに楽しみになった。
家治は「そなたがいてくれてよかった」と愛おしそうに倫子に伝え、「いつかまた子を授かれた時には、『万寿』と名付けたい」と未来の夢を語った。自らの出自という過去に囚われていた家治が、そこから解放され、前を向き始めた瞬間だった。倫子が望んだ穏やかな幸せがやっと目の前にやってきたのだ。できるだけそれが長く続いてほしいと願った人は多かったのではないだろうか。
だが、運命とは非情である。家治が病に倒れたのだ。「最期の時」は刻々と近づいているというのに、家治を将軍の座から引きずり下ろそうと画策する松平定信(宮舘涼太)や田沼は不穏な動きを見せている。
松島は穏やかになった家治の姿を見て「御台さまのおかげでしょうか」とつぶやいた。こうして倫子には、だんだんと味方が増えてきている。倫子の前にはまだ苦難が待ち受けているようだが、周りの人たちと助け合ってどうにか乗り越えてほしい。そして最後にはいつもの優しい笑みが見られることを期待している。
■放送情報
木曜劇場『大奥』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:小芝風花、亀梨和也、西野七瀬、森川葵、宮舘涼太、栗山千明、安田顕ほか
脚本:大北はるか
企画:安永英樹
プロデュース:和佐野健一、清家優輝、出井龍之介、庄島智之
演出:兼﨑涼介、林徹、二宮崇、柏木宏紀
音楽:桶狭間ありさ
制作協力:ファインエンターテインメント
制作著作:フジテレビジョン、東映
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