河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎が乾杯する様子も 『あんのこと』予告編公開

『あんのこと』河合優実が泣き叫ぶ予告編

 6月7日に公開される河合優実主演映画『あんのこと』の予告編が公開された。

 本作は、2020年6月に新聞に掲載された「ある1人の少女の壮絶な人生を綴った記事」に着想を得た、実話をもとにした人間ドラマ。機能不全の家庭に生まれ、虐待の末にドラッグに溺れる少女が、人情味あふれる型破りな刑事や、更生施設を取材する週刊誌記者をはじめとした人々と出会い、その見返りを求めない姿に次第に心を開き、生きる希望を見いだしていく。しかし、微かな希望をつかみかけた矢先、どうしようもない現実が彼女の運命を残酷に襲う。

 監督を務めたのは、『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』『AI崩壊』『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』のほか、『SR サイタマノラッパー』『ビジランテ』『ギャングース』など現代社会の問題にスポットライトを当ててきた入江悠。原案となる新聞記事を読んだ入江監督はその内容に衝撃を受け「これはどうしても今映画化したい話だ」と強く望み映像化に臨んだ。また、製作陣には第75回カンヌ国際映画祭カメラドールスペシャルメンション賞を受賞した『PLAN75』のスタッフが再集結した。

映画『あんのこと』予告篇 6月7日(金)公開

 公開された予告編は、泣き叫ぶ杏(河合優実)を多々羅(佐藤二朗)が優しく抱きかかえるシーンから始まり、「2020年、この日本で起きていた、本当のこと」「衝撃の実話、映画化」という字幕が映される。社会から見落とされた少女・杏は売春やドラッグに溺れ、荒んだ生活を送っていたが、ある日、人情味あふれる型破りな刑事・多々羅に補導されたことがきっかけで、少しずつ更生の道を歩み出していく。そこに、多々羅の友人でジャーナリストの桐野(稲垣吾郎)も加わり、杏は彼らの助けも借りながら、新たな仕事や住居を探しはじめる。

 彼らとの奇跡のような出逢いが、杏を確かに救おうとしていた。しかし、ある日を境に、3人はすれ違い、それぞれが救いようのない孤独と不安に直面せざるを得なくなっていく。予告編は、薄暗い街を所在なさげにふらつく杏の姿と、「彼女(あん)はたしかに、あなたの傍にいた」という字幕で締めくくられている。

■公開情報
『あんのこと』
6月7日(金)新宿武蔵野館、丸の内TOEI、池袋シネマ・ロサほか全国公開
出演:河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎、河井青葉、広岡由里子、早見あかり
監督・脚本:入江悠
製作:木下グループ、鈍牛倶楽部
制作プロダクション:コギトワークス
配給:キノフィルムズ
©2023『あんのこと』製作委員会
公式サイト:annokoto.jp
公式X(旧Twitter):@annokoto_m

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「映画情報」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる