『Eye Love You』二階堂ふみが迫られた“究極の選択” テオが飯山教授に明かした衝撃の事実
きっと誠以外にテレパスの秘密を受け入れてくれた真尋(山下美月)の存在も大きかっただろう。そして何より、どんな侑里も愛していると伝えてくれたテオの言葉も。まだ、テオにはテレパスについて打ち明けることはできていないが、きっとテオなら大丈夫ではないかという安心感が生まれつつあるのだろう。以前よりもずっと素直に感情を表に出して、笑ったり、泣いたり、くるくると表情を変える侑里を見ていると、彼女が人と関わることへのためらいを乗り越えたようにも感じた。
そんな矢先に明かされた、衝撃の真実。やはりテオはとっくに侑里がテレパスであることに気づいていたということ。そして、さまざまな不幸が降りかかるという運命も承知の上で、侑里を愛し続けていく覚悟だという。私たちも侑里も、まだ絵本の結末を知らない。だが、もしかしたら「一番大切なものを失う」とはテオ自身のことなのではないだろうか。そうでなければテオの父親代わりである飯山教授(杉本哲太)があれほど幸せそうにしているテオに、侑里との別れを提案したりはしないだろう。
遠くに行ってしまった人への変わらぬ愛を歌う主題歌の「幾億光年」が、いつもよりも意味深に聴こえて胸をざわつかせる。しかし、テオの決意は揺らがない。「僕は侑里さんをずっと愛し続けます」と瞬きひとつせず、飯山教授を見つめて韓国語で語りかけるテオの強い意思を感じた。そして、「先生。僕はユンテオですから」と微笑むテオ。その笑みには、どんな意味があるのだろうか。絵本に登場する少年とは違う人物であるという自分自身への鼓舞なのか、それとも何か運命づけられた今後を幸せへと導く勝算があるのか。
テオは母親を亡くしたことで、どんなに愛しい人でもいつかは別れを迎えるという現実を味わった。だから、いつか来るであろうその日を恐れるよりも、いかに今この瞬間を共に生きる愛する人に、その想いを伝えることがいかに大事かを知っているのかもしれない。これまでの侑里に対するストレートな愛情表現も、決して勢いだけではなかったということだろう。いつだって最後の会話になっても悔いはないように。惜しみなく愛を伝え続ける大切さを、テオに教わったような気がした。
■放送情報
火曜ドラマ『Eye Love You』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:二階堂ふみ、チェ・ジョンヒョプ、中川大志、山下美月、清水尋也、立川志らく、ゴリけん、鳴海唯、絃瀬聡一、杉本哲太
脚本:三浦希紗、山下すばる
演出:岡本伸吾、福田亮介、加藤亜季子
プロデュース:中島啓介、車賢智、佐井大紀
主題歌:Omoinotake「幾億光年」(Sony Music Labels)
編成:平岡紗哉、髙田脩
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/EyeLoveYou_tbs/
公式X(旧Twitter):@eyeloveyou_tbs
公式Instagram:eyeloveyou_tbs