『マルス』道枝駿佑を絶望から救った“仲間たち” 脚本・武藤将吾が描く“切り札”とは

『マルス』 道枝駿佑を救った“仲間たち”

 何とか無事にデータを盗み出し、仲間と一緒に逃げ切った後に飲んだ一杯の水を「うまい。ありがとう」と噛み締めるゼロの表情が柔らかい。一度仲間や居場所を失ったことがあるからこそ、エリがかつて言っていた「仲間と飲む水は格別」が今沁みるのだろう。

 無事データを盗み出せたものの、これも実は國見の思惑通りで、データは表示されずウィルスに関する情報の入手に失敗。そればかりでなく身分証が発行できなくなったり銀行のカードが使えなくなった時刻とゼロたちが本社に潜入した時間が一致。このシステムエラーの原因をゼロ率いるマルスのせいだとし、反対にサイバーテロの実行犯に仕立て上げられてしまった。

 クロッキーという巨大企業を相手に高校生が楯突くなんてやはり無理だと思われたが、ここでゼロは“高校生だからこそ”行使できる最終切札を切った。本作の脚本を務める武藤将吾によるオリジナル作品『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)では教師が生徒を人質に学校に立てこもったが、今度は反対だ。生徒が教師を人質にするようだ。

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 西城会長も國見もなんだかんだ骨太で自分たちに食らいついてくる“マルス”のことを頼もしそうに眼差しているようにも思えるが、いったい國見が口にした「巨大プロジェクト・ゼウス」とはどんな構想なのだろうか。そしてゼロが西城に渡した木箱の中身は一体何なのだろうか。

■放送情報
『マルス-ゼロの革命-』
テレビ朝日系にて、毎週火曜21:00〜21:54放送
出演:道枝駿佑(なにわ男子)、板垣李光人、吉川愛、井上祐貴、横田真悠、山時聡真、泉澤祐希、戸塚純貴、山口紗弥加、岩松了、野間口徹、菜葉菜、徳井健太(平成ノブシコブシ)
脚本:武藤将吾
音楽:未知瑠
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:田中真由子(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
監督:平川雄一朗、片山修
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作著作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/mars/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/mars_tvasahi
公式Instagram:https://www.instagram.com/mars_tvasahi/

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