『リビングの松永さん』垣間見える中島健人のかわいさ ファーストサマーウイカの存在感も

『リビングの松永さん』中島健人がかわいい

 美己(髙橋ひかる)がシェアハウスに入居してから1週間が経った。視聴者である私たちがドラマ『リビングの松永さん』(カンテレ・フジテレビ系)と出会ったのも1週間前。松永(中島健人)のいるリビングにまだ慣れないのは美己だけではない。

 第2話ということで、まだまだ相手を知り始めたばかりの2人の距離はくすぐったい雰囲気が漂う。それでも、不思議と居心地の悪さを感じさせないのは、松永の根の部分の人柄の良さゆえだろうか。

 美己の叔父であるオーナーの雅彦(山口森広)が日本を発つ日、シェアハウスで美己の歓迎会が開催されることに。

リビングの松永さん

 家族とも友達とも違う存在であるシェアハウスのメンバーと食卓を囲むことに、浮き足立っている様子の美己。バーテンダーの鈴木健太郎(向井康二)、ネイリストの大貫朝子(黒川智花)、そしてカレー屋でアルバイトとして働く服部あかね(大久保桜子)の会話から、彼らのキャラクターも少しずつ明らかになったのではないだろうか。

 しかしその席で、松永は美己専用の厳しいルールを設定すると宣言する。前回、大人の対応で美己の母を納得させた松永だが、さすがに高校生に「門限は5時半」は過保護に思えてならない。これには、シェアハウスの他のメンバーからも「昭和の親父!」と非難の声が上がるが、松永は一向に引かない。

リビングの松永さん

 松永は良くも悪くも頑固な人物なのだろう。「こういうのは何かが起きてからじゃ意味がないんだ」と、美己の保護者代わりとして責任を持とうとする。そんな彼の遠回りな優しさを感じたのか、美己も渋々ルールを受け入れる。

 そんな松永のカタブツっぷりを象徴するような展開から始まった第2話は、彼の“お仕事モード”が垣間見える回でもあった。フリーランスのデザイナーとして活躍する松永は、自分がデザインする小説の装丁について、美己に意見を求める。学園ラブストーリーの内容から、10代の美己の意見を参考にしたいと考えたのだ。

リビングの松永さん

 デザインを目にした美己は「いいんじゃないんですか? 両方ともすごく」と回答を濁す。正直今回の松永のデザインは、“いい”とはあまり言えなさそうなものだったにもかかわらず、だ。

 もちろん、美己の曖昧な答えを松永が見逃すわけがない。松永に迫られた美己は「2つともダサい」とはっきりと告げたのだった。薄々そんな気はしていたが、松永は美己と同年代のターゲットが喜ぶような「かわいい」がわからなかったのである。

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