エマ・ストーンが主人公ベラについてナビゲート 『哀れなるものたち』特別映像公開
1月26日に公開される映画『哀れなるものたち』より、エマ・ストーンの特別映像が公開された。
本作は、日本でも2008年に翻訳された、スコットランドの作家アラスター・グレイのゴシック奇譚『哀れなるものたち』(早川書房刊)を映画化した、『ロブスター』『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督最新作。
風変わりな天才外科医ゴドウィン・バクスターの手によって死から蘇った若き女性ベラが、世界を知るために大陸横断の冒険の旅へ出る。時代の偏見から解き放たれたベラは、平等と解放を知り、驚くべき成長を遂げていく。
主人公のベラを演じるのは、ランティモス監督の前作『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたストーン。本作ではプロデューサーも兼任している。また、天才外科医のゴドウィン・バクスターをウィレム・デフォー、ベラと共に大陸横断の冒険の旅に出るダンカンをマーク・ラファロが演じている。
公開された映像では、主人公ベラについて、ストーン自身がナビゲート。人生に絶望し自ら命を絶つも、天才外科医バクスターの手により、この世界に再び“生まれたての女性”として蘇生されたベラ。ストーンが「彼女は社会の意味を理解しつつあります」と語るところから始まる本映像では、初めて見る外の世界に圧倒されながらも自身の強い好奇心でそれらを吸収していくベラの姿や、ベラを誘惑するも徐々に彼女の魅力にのめり込み翻弄されていく色男の弁護士ダンカンの姿も映し出される。ストーンが「自立すればするほど、男性たちがそれに抗うのです」と語るのにあわせて、ベラとダンカンの歪な関係性を物語るいくつかのシーンが差し込まれていく。本能のままに男性と肉体を重ね続けるベラだが、ストーンは「ベラのセクシュアリティが物語の鍵です。ベラを演じることで女性や自由であること、そして怖さや勇気を認められる気がしました」と、本作を通して自身の中に訪れた心の変化を打ち明けている。
続けてストーンは、「とても楽しみでしたし、当然怖さもありました。ベラには羞恥心やトラウマだけでなく、生い立ちさえもありません。女性にそのような制約を強いる社会で育っていないのです。それは信じられないほど自由なことですし、それに対してできるリサーチもほとんどありません。ベラは出会う男性、出会う女性、彼女がいる環境や食べ物から何かを得ます。スポンジのような存在なのです」と自身の役どころを改めて解説。さらに、本作だけでなく、ランティモス監督とともに『女王陛下のお気に入り』でもタッグを組んだ脚本家トニー・マクナマラも、「彼女は未発達の人間から成熟した女性まで演じる必要があり、激しいシーンも多くあります。しかし彼女は勇敢にもまっすぐに飛び込んでいきました。毎日撮影現場でベラを創り上げていく彼女の喜びを見て取れると思います。キャラクターに多くのものをもたらしてくれました」とストーンとの撮影を振り返り、彼女に賞賛を送った。
■公開情報
『哀れなるものたち』
1月26日(金)公開
監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー、ラミー・ユセフほか
原作:『哀れなるものたち』(早川書房刊)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2023年/イギリス/原題:PoorThings
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