森下紫温×加藤大悟×高橋璃央が語り合う、『タクミくんシリーズ』で得たかけがえのない絆
何度もテイクを重ねたキスシーンの裏側
――次は、世話焼きなギイを演じた加藤さんの“放っておけないポイント”があればお願いします。
高橋:すごく広い視野を持って現場にいてくれたけれど、今思うと「無理していなかったのかな」と放っておけない気持ちになります。当時、僕もあまり余裕が持てていなかったけれど、1年経ってみて改めて彼の有難さに気づきました。
――森下さんから見て、加藤さんと高橋さんの印象はどうでしたか?
森下:2人とも本当に頼りになりましたよ。現場で見たこと、聞いたことの9割は大悟くんが芝居中に教えてくれたこと。大悟くんが言っていて「なるほどな」と思ったこともたくさんありました。そして、(高橋)璃央くんはすごくおちゃめなんですよ。年上だけれどあまり年上感がなくて親しみやすいところが、撮影の上でも助かりました。
――今回、『タクミくんシリーズ』のDVDが発売となりますが、特典映像やオーディオコメンタリーでの撮影秘話や見どころポイントがあれば教えてください。
加藤:オーディオコメンタリーを紫温と2人で録るときに、改めて作品を観ることになりました。1年越しなのでとても不思議な感じがしましたね。この2人で観るというのが、また恥ずかしくて(笑)。チューするところはちょっと気まずくなっちゃいますよね。カットを変えて何回もチューするシーンを撮影しましたから。
森下:恥ずかしいですね!!
――何テイクもかかったのですか?
加藤:すごいですよ。監督と相談しながらいろんなパターンのチューを試しました。
森下:これ、本当に僕が申し訳なかったですね……。緊張からなのか、いざキスをするというときに、大悟くんから寄ってくるはずなのに僕が無意識のうちに迎えにいっちゃっていたらしくて。それを横井監督が「ちょっと森下くん、なんか“ハムっ”てしているから、それやめよう」と言ってくださいました。
加藤:それをね、6テイクぐらいハムってしちゃった!
森下:6ハム! 6ハムしました(笑)。
加藤:台本で、キスが次にあるとわかっているから、迎えてしまっても仕方がないですよ。僕たち俳優は、次のシーンを感じさせないようなお芝居をしなくてはいけないのだけれど、それが難しいんです。役に入ったら僕はタクミとして見ているからガツガツいってしまいます。たぶん、タクミもギイのことを好きでいるから……。ここのシーンではタクミはまだ迎えにいってはダメだけれど、次のシーンではいっていいというような感情の塩梅のところで、テイクを重ねましたね。
高橋:当日は、現場で2人がキスし終わったくらいの時間に、僕が撮影現場に入る予定でした。スタッフさんに「おはようございます」と言ったら、「紫温くんがすごい迎えにいっててさ、すごいテイク重ねたんだよ」と教えてくれました。見たかったですね。
加藤:でも、一役者として、そうさせたのは勝ちですよね。僕からしたらそう思っています。
高橋:魅力があったんだろうね(笑)。
――改めて、映画の中で見返してほしいシーンは?
森下:この映画は、さらっと出てくるセリフの中に伏線がいくつもあるんですよね。過去に何か関係があるのか、この先に繋がるものなのか、そんな伏線みたいなセリフがあるので、そこに注目して観ていただきたいです。
加藤:見どころは、吉沢(植村颯太)が高林(中山咲月)を押し倒して情熱的になるシーン。あれは3人揃っての特別なシーンですよ。疲れも溜まってきて、夜も寒い中で何テイクも重ねて、最後にもう1本だけいこうと集中していました。そこで植村颯太さんが馬乗りになって「謝れよ高林くん、葉山くんに謝るんだ!」というセリフがあるんです。胸ぐらを掴んで、もう顔も真剣に。僕たちも感情移入して真剣に見ていたら、彼が「謝れよ葉山くん、高林くんに謝るんだ!」と言っていて、みんなで「あれ?」となって大爆笑しました。そのNGカットがすごく僕たちの中に残っていて。あれは僕らの中で語り継がれるシーンだと思っています。多分3人で食事に行ったりしても、この話は絶対にすると思います。
――では最後に、2023年の振り返りと2024年の抱負をお願いします。
森下:『タクミくんシリーズ』は僕の役者としての原点を作ってくれた作品でもあります。そこで学んだ考え方をいろいろな作品で必死に活かそうと頑張り、その上に新たなことを少しずつ積み重ねていったのが2023年という年でした。2024年に、もしも『タクミくんシリーズ』の続編があったときには、自分の中で成長できた部分を新たに還元できたらいいなと思っています。まだ続編があるのかはわかりませんけれど、どんどん成長して還元したいという気持ちでいます。
加藤:2023年は幸せに満ち溢れた年でした。『タクミくんシリーズ』では、僕にとっての初映画、初主演、初主題歌をやらせていただきましたので。やはり僕はアーティストとして活動したい気持ちが大きいので、自分が主演の映画で主題歌をいただけたことがすごく幸せでしたね。いろんなことを経験させてもらい、新しい扉を開くことができた年でした。2024年は初心に戻って、無邪気な心を忘れずに一生懸命頑張っていきたいと思います。
高橋:2023年は『タクミくんシリーズ』からスタートして、いろんな作品に出演させてもらいました。自分がやりたい映像作品というものに触れられるようになった年だったので、そういう意味ではとても収穫が多かったですね。一方で、まだまだだと思い知らされる年でもありました。2024年は楽しみながら、責任を持って、汗かいてやっていけたらなと思っています。
■リリース情報
『タクミくんシリーズ 長い長い物語の始まりの朝。』
Blu-ray&DVD発売中
●Blu-ray初回生産限定版
品番:PCXG.50820
価格:6,800円(税込)
●DVD初回生産限定版
品番:PCBG:53553
価格:5,800円(税込)
●初回生産限定版特典(Blu-ray・DVD共通)
・特典映像 メイキング、舞台挨拶 約100分(特典映像はDVDディスクの収録になります)
・特典音源:オーディオコメンタリー
・特典CD オリジナルサウンドトラック、主題歌「0% (movie ver.)」を収録
・三方背ケース
●法人特典
〇楽天:ブロマイド2枚セット
〇Amazon:L版ビジュアルシート3枚セット
〇アニメイト:【アニメイト通販限定】ミニフォト2枚セット
公式サイトにて本編Blu-ray&DVDとメイキングDVD、祠堂学院テディベアキーホルダー、劇場パンフレットそれぞれをセットした商品も販売中。
出演:森下紫温、加藤大悟、中山咲月、高橋璃央、野口友輔、植村颯太、永島龍之介、坪倉康晴、木津つばさ
原作:ごとうしのぶ(『暁を待つまで』『そして春風にささやいて』『長い長い物語の始まりの朝。』/角川ルビー文庫刊)
原作イラスト:おおや和美
主題歌:加藤大悟「0% (movie ver.)」
監督:横井健司
脚本:金杉弘子
製作:「タクミくんシリーズ」製作委員会
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2023 ごとうしのぶ/KADOKAWA・「タクミくんシリーズ」製作委員会
公式サイト:https://takumi-kun.jp
公式X(旧Twitter):@takumikun_movie
公式Instagram:@takumikun_movie
▼森下紫温×加藤大悟×高橋璃央 チェキプレゼント▼
森下紫温、加藤大悟、高橋璃央のサイン入りチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。
<X(旧Twitter)からの応募>
リアルサウンド映画部公式Xをフォロー、本記事の投稿、または応募投稿をリポストしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。
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当選者の方には、リアルサウンドXアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
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※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となります。指定はできません。
※当該プレゼントは、応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件となります(転売、オークション・フリマアプリ出品含む)。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただく場合がございます。
<応募締切>
1月9日(火)