『ブギウギ』スズ子の“道”が浮き彫りとなる富田望生の存在 付き人としての小夜の功績

『ブギウギ』スズ子を支える富田望生の功績

 NHK連続テレビ小説『ブギウギ』の第10週となる「大空の弟」が放送された。今週は、六郎(黒崎煌代)の戦死の知らせが入り、スズ子(趣里)が深い喪失感を抱えることに。その傍らでスズ子に寄り添い、再び歌えるようになるまで支えたのが小夜(富田望生)だった。

 第9週では、つい調子に乗り過ぎてスズ子から追い出されたものの、第10週のはじめに再びスズ子の前に姿を現した小夜。「そばにいさせてくんちぇ!」と土下座までする。。強烈なインパクトを残した去り際から数日し、怒涛の勢いで舞い戻ってきた小夜の存在感は、やはり見過ごせないものがある。

 こうして付き人に採用された小夜は、またしてもスズ子の下宿先で同居することに。だがスズ子は、六郎の死によって思うように歌に集中できない日々を送ることになる。そのスズ子を懸命に支えたのが小夜なのだ。小夜は今度こそ、真の付き人として大きな功績を残すことになる。

 梅吉(柳葉敏郎)が香川に帰ると言い出した時に、小夜は梅吉に「父ちゃんでねえと駄目なんだ」と告げて、スズ子のそばにいてくれるよう頼んでいた。親に捨てられたという小夜は、子供であるスズ子が親である梅吉を思う気持ちを誰よりもわかっていたのだろう。そして梅吉が、どうスズ子に寄り添うべきなのかも理解していた。スズ子の父を勝手に「父ちゃん」と呼び、するりと親子の間に入り込んできたことからスズ子に疎まれたこともあった。だが最後にスズ子と梅吉が和解できたのは、小夜の存在も大きかっただろう。彼女がいたからこそ、梅吉とスズ子は匙を投げずに向き合えた。小夜は、スズ子と家族を取り巻く問題を描くにあたり、さりげなく重要な役割を担ってきたキャラクターであった。

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