映画祭の裏で繰り広げられる恋の行方とは 『サン・セバスチャンへ、ようこそ』本予告
2024年1月19日に公開されるウディ・アレン監督最新作『サン・セバスチャンへ、ようこそ』の本予告とビジュアルが公開された。
『ミッドナイト・イン・パリ』『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』などのアレンが監督を務めた本作は、スペインのサン・セバスチャンで毎年9月に開催されるスペイン最大の国際映画祭、サン・セバスチャン国際映画祭を舞台にした人間ドラマ。
ニューヨークにある大学の映画学の教授で、売れない作家のモート・リフキンは、有名なフランス人監督のフィリップの広報を担当している妻のスーに同行し、サン・セバスチャン映画祭に参加した。そんなリフキンがこの映画祭に同行したのにはある理由があった。フィリップといつも楽しそうにしている妻の浮気を疑っているのだ。そんなリフキンが街を1人ふらついていると、突如、フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』の世界が目の前に現れ、夢の中では、自分がオーソン・ウェルズ監督の『市民ケーン』、ジャン=リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』に出ていたりとクラシック映画の世界に没入する不思議な体験が次々に巻き起こる。そんな中、妻への疑惑のストレスで心気症となったリフキンは、美しい医師のジョーと出会うのだった……。
主人公のモート・リフキンを演じたのは、『マンハッタン』で映画デビューを果たし、『ラジオ・デイズ』『ウディ・アレンの影と霧』『スコルピオンの恋まじない』『メリンダとメリンダ』など多数のアレン監督作品に出演するウォーレス・ショーン。妻のスー役を『バウンド』『フェイス/オフ』のジーナ・ガーション、医師ジョー役を『私が、生きる肌』『ワンダーウーマン』のエレナ・アナヤ、映画監督フィリップ役を『グッバイ・ゴダール!』『オフィサー・アンド・スパイ』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のルイ・ガレルがそれぞれ演じている。『カフェ・ソサエティ』『女と男の観覧車』『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』でもアレンとタッグを組み、本作で4度目のタッグとなった83歳のヴィットリオ・ストラーロが撮影監督を務めた。
公開された本予告は、モート(ウォーレス・ショーン)が映画業界のプレスエージェントである妻スー(ジーナ・ガーション)に同行し、スペイン北部バスク地方の街サン・セバスチャンの映画祭に参加するところから始まる。妻スーとフランス人著名監督フィリップ(ルイ・ガレル)の浮気を疑うモートは、「アホな映画監督にノボせてる」と辛辣。ストレスにも苛まれ、現地の診療所に赴くはめに。そこでモートは人柄も容姿も魅力的な医師ジョー(エレナ・アナヤ)とめぐり合い、浮気癖のある芸術家の夫との結婚生活に悩む彼女への恋心を抱く。モートが新たな恋に胸騒ぎが止まらないと感じたのも束の間、次のシーンでは、ジョーの夫から「お前は誰だ!?」と逆上され、「ただの友達」とたじろぎ取り繕う始末。始まったばかりの恋心に早速、暗雲が立ち込める。また、「期待した答えが返ってくるとは限らない」と言うジョーや「“傷つける女”に惹かれると精神科医は言う」と自問自答するモートの姿も。スーに「あいつと寝たのか?」と問うと「一度も……。1回だけ。いいえ2回」とまさかの返事。華やかな映画祭の裏で繰り広げられる恋の行方はいかに。
ビジュアルでは、アレン自身がこよなく愛するヨーロッパの古典映画へのオマージュも織り交ぜられ、本国ビジュアルで使用されたイラストをベースに、サン・セバスチャン映画祭に揃うモートら4人の姿が切り取らている。
■公開情報
『サン・セバスチャンへ、ようこそ』
2024年1月19日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:ウディ・アレン
撮影監督:ヴィットリオ・ストラーロ
出演:ウォーレス・ショーン、ジーナ・ガーション、ルイ・ガレル、エレナ・アナヤ、セルジ・ロペス、クリストフ・ヴァルツ
提供:ロングライド、松竹
配給:ロングライド
©2020 Mediaproducción S.L.U., Gravier Productions, Inc. & Wildside S.r.L.
2020年/92分/スペイン・アメリカ・イタリア/英語・スペイン語・スウェーデン語/カラー・モノクロ/ビスタ/原題:Rifkin’s Festival/日本語字幕:松岡葉子
公式サイト:longride.jp/rifkin/