『永遠の0』meets『ゴジラ・ザ・ライド』? 『ゴジラ-1.0』は音響のいい映画館で観よう

『ゴジラ-1.0』は音響のいい映画館で観よう

 個人的に好きだったのは、敷島が組むことになる特殊任務チーム。割のいい仕事として、海中の機雷を撤去する任務を紹介された敷島は、男気溢れる船長の秋津(佐々木蔵之介)、少し変わったところのある学者の野田(吉岡秀隆)、みんなから愛される弟分ポジションの水島(山田裕貴)と出会います。違う畑から集まった4人が、危険な任務を通じて家族のような絆を築いていくさまは、『ALWAYS 三丁目の夕日』にも見られた、東京の下町らしい人情味に溢れていました。

 さらに、朝ドラ『らんまん』(NHK総合)を観ていた人にとってたまらないのは、神木隆之介と浜辺美波の再共演でしょう。寡黙な敷島と、気が強くちゃっかりしたところもある典子(浜辺美波)は、『らんまん』とは全く違うキャラ造形ですが、ぼろ家でささやかながらも幸せな暮らしを始める2人に、思わず若い頃の万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)の面影を見てしまう人は多いはず。

 さて、最後に本作をどこで観るべきかですが、筆者のおすすめは「とにかく音響のいい映画館」です。本作の戦闘シーンは、ゴジラの上空をぐるりと回り込むようなアトラクション的なカメラワークも多く、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)などで観ると魅力が半減します。せっかくゴジラを観るのなら、IMAXのような縦幅のあるスクリーンで観たいですが、本作は劇伴がとても良く、作品に没入するための重要な要素となるので、Dolby Atmosや爆音上映なんかもおすすめです。

■公開情報
『ゴジラ-1.0』
全国公開中
出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介
監督・脚本・VFX:山崎貴
音楽:佐藤直紀
制作プロダクション:TOHOスタジオ、ROBOT
配給:東宝
©2023 TOHO CO.,LTD.
公式サイト:https://godzilla-movie2023.toho.co.jp
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/godzilla231103
公式Instagram:https://www.instagram.com/godzilla231103/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@godzilla.toho

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