沢尻エリカが俳優に復帰 舞台『欲望という名の電車』ブランチ役は今だからこその役柄に

俳優・沢尻エリカだからこそ演じられるもの

 沢尻エリカが2024年2月から上演される舞台『欲望という名の電車』で約4年ぶりに芸能活動を再開させることが発表された。本作では主人公ブランチ・デュボアを演じる。

 沢尻は、映画『パッチギ!』でのブレイク以降、ドラマ『1リットルの涙』(フジテレビ系)での好演を皮切りに、同世代の中でも抜きん出た存在となっていく。

 あるときから“悪女”と呼ばれるような役柄も増えていくが、2017年放送のドラマ『母になる』(日本テレビ系)では主人公・柏崎結衣として、文字通り“母になっていく”過程を熱演。まだこんな演技の幅があるのかと驚いたのを覚えている。30代に突入し、再ブレイクとも言える輝きを放ち始めた頃だった。それだけに、物語のヒロインともいえる帰蝶(濃姫)役で出演予定だったNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の放送前に届いた報道は残念でならなかった。

 それから約4年が経ち、ついに沢尻が役者として帰ってくる。犯罪を犯した者が、再び芸能界で輝くことは当然ながら難しい。

 沢尻が再び成功を収めるためには、ファンや関係者、一般の人々の信頼を回復することが不可欠となる。そのためには、彼女が過去の過ちを真摯に受け止め、更生への努力を続ける姿勢を見せることが大前提であると同時に、俳優として彼女にしか出せない輝きを放つことが必要だろう。

 その意味において、舞台『欲望という名の電車』は、これ以上ないほどにその真価を発揮できる一作になるのではないだろうか。

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