菅生新樹×奥野壮×中沢元紀×兵頭功海『下剋上球児』特別座談会 「この夏は一生忘れない」

『下剋上球児』球児座談会

“背中”で語る鈴木亮平

――鈴木亮平さん、黒木華さんから刺激を受けたことはありますか?

菅生:僕たちの中で「なんかまとまってないな」というときに、「このシーンって、こんな感じでいいんですかね?」と、亮平さんが(監督に)質問してくださるんです。僕らが気づいていないところにも気づいて目の前で聞いてくださるので、それを聞いて「そうだな」と考えることができるし、本当に先生というか、勉強になることばかりです。

兵頭:鈴木さんは、台本に書いていない“このシーンの前にあったこと”を想像して、共有してくださいます。たとえば「今、俺がここに来たのは、根室にこういうことを伝えたかったからだと思うんだよね」と。そうやって一つ一つにこだわった上で、あのナチュラルさを出されているんだと思って、感動しました。それから本読みのときに、鈴木さんが脚本家の方と相談しながらセリフを全部“話し言葉”に書き直していたんです。だからセリフに聞こえないというか、すべて生っぽい感じがして、毎回驚かされます。

菅生:それは亮平さんに限らず、黒木さんだったり、みなさんそうですよね。

奥野:本当に。僕も本読みのとき、各俳優部のみなさんに対して「なんですか!? この説得力は!」と一番に思いました(笑)。こっちが納得させられるようなセリフを目の当たりにして、僕たちはいつになったらこうなるだろうって、遠く感じることもありました。

菅生:生瀬(勝久)さんと小日向(文世)さんのシーンは面白いよね?

一同:面白い!

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菅生:事前準備をどこまでされているのかわからないけど、台本を見ながら喋っているようで、見ていない、みたいな。

奥野:やりすぎないアドリブで、本当に些細な変化なのにすごく面白くなるのを見て、バランスがすごいなと思いました。

中沢:黒木さんもカッコいいなと思ったことがあって、テスト中にカメラを回していて「OK」となったときに、「黒木さん大丈夫ですか?」とスタッフさんが聞いたら、「私はいつも100%でやっているので大丈夫です」とおっしゃっていて。

一同:カッコいい!

中沢:そうするのは役者として当たり前だけど、あらためて経験値もたくさん積んでいる方から聞くその言葉が、やっぱりすごいなと思いました。

一同:さらっとなんだよね、さらっと……。

菅生:背中で見せてくださっています、みなさん本当に。

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――名作とされる数々のドラマを生み出してきた新井順子プロデューサー、塚原あゆ子監督コンビの作品出演には、どんな思いがありますか?

菅生:もちろん嬉しいです。

奥野:塚原さんは、「こう思うんだけど、どうですか?」という投げかけをよくしてくださるんです。僕たちに選択肢を与えてくれる演出の仕方というか、「なるべく自由にお芝居してください」というスタンスがすごく素敵だなと思います。現場で僕らのところに塚原さんがダッシュで来てくださるたびに、「どんな話をしてくれるんだろう?」とワクワクします。

兵頭:1人1人の役を愛してくれていることがすごく伝わってくるので、だからこそ僕らも塚原さんも新井さんもすごく信頼していて、言葉は違うかもしれないけど、本当に愛せるというか。

一同:うんうん。

兵頭:僕らは自分の役のことをこんなに考えているけど、それでも塚原さんや新井さんのほうが自分の役をわかっているのかもしれないと思ってしまうほどで。自分では思いつかないことについて、いつも答えではなくヒントをくれます。

奥野:塚原監督の言葉が、僕たちの中でスッと腑に落ちるんです。

兵頭:それぞれが住んでいる家のセットも細部までこだわりがすごくて、どこの引き出しを開けても何かが入っているし、僕の冷蔵庫には6個パックの卵が4個だけ入っていたり、飲みかけの麦茶があったり。それが画に映ったときに、塚原さんが小道具のスタッフさんの名前を呼んで、「このセット素晴らしい!」と言うんですけど、その空気がいいんですよね。

奥野:僕らがお芝居していても、塚原さんがいいと思ってくれたときには「今のお芝居、すごく素敵だった!」と言ってくれて。

菅生:あの「素敵です」、ほしいよね。

一同:ほしい(笑)。

(左から)兵頭功海、奥野壮、菅生新樹、中沢元紀

菅生:僕たちが自分たちで考えられるレベルなんてたかが知れているけど、その中でもちゃんと引き出そうと、僕たちに考えさせてくれる演出をしてくださいます。「こうしてください」じゃなくて、「ここの気持ちってこうなのかな?」と一緒に模索してくださって、それがすごく嬉しいです。本当に自分たちが今、「引き上げてもらっているな」「成長させていただいてるな」という感覚はすごくあります。新井さんはオーディションで決めてくださったので生みの親みたいな感覚です(笑)。現場で会うとたわいもない話をしたくなるし、現場にいて下さるとより一層頑張ろうって思える存在。僕たちを選んで良かったと思えるように日々作品に取り組んでます!!!

中沢:僕はスタートがかかると、自分にそんなつもりはなくても、どこか“撮られている”という意識が働いてしまうんです。でも、表情や動きが硬くなってしまったときには、塚原さんがダッシュで来て「今こうやって話してるときの表情の方が素敵だよ」と、緊張をほぐしてくださって。1回リセットできるような的確な声掛けがありがたいですし、僕がとても助けられている部分です。

奥野:どの部署の人に対してもリスペクトフルな監督で、僕たちはみんな大好きです!

■放送情報
日曜劇場『下剋上球児』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:鈴木亮平、黒木華、井川遥、生瀬勝久、明日海りお、山下美月、きょん(コットン)、中沢元紀、兵頭功海、伊藤あさひ、小林虎之介、橘優輝、生田俊平、菅生新樹、財津優太郎、鈴木敦也、福松凜、奥野壮、絃瀬聡一、鳥谷敬、伊達さゆり、松平健、小泉孝太郎、小日向文世
原案:『下剋上球児』(カンゼン/菊地高弘著)
脚本:奥寺佐渡子
プロデュース:新井順子
演出:塚原あゆ子、山室大輔、濱野大輝
編成:佐藤美紀、黎景怡、広瀬泰斗
製作:TBSスパークル
©TBSスパークル/TBS(撮影:ENO)
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/gekokujo_kyuji_tbs/
公式X(旧Twitter):@gekokujo_kyuji
公式Instagram:@gekokujo_kyuji
公式TikTok:@gekokujyo_tbs

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<応募締切>
11月5日(日)

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