『リバイバル69』ジョン・レノンがビートルズと訣別 新たな旅立ちの舞台裏が明らかに
10月6日より公開中のドキュメンタリー映画『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』では、ジョン・レノンがビートルズと訣別するまでの舞台裏が明かされる。
本作は、ロックンロールの復活を謳った音楽フェスティバル「トロント・ロックンロール・リバイバル」の真実に迫るドキュメンタリー映画。チャック・ベリー、リトル・リチャード、ジーン・ヴィンセント、ジェリー・リー・ルイス、ボ・ディドリーらロックの創始者だけでなく、シカゴ、ドアーズといった当時大人気だった大物や無名時代のアリス・クーパー、さらにはエリック・クラプトンらを率いたレノンまでもが急遽参戦し、新旧ロックスターたちによるパフォーマンスが繰り広げられた。そんな「トロント・ロックンロール・リバイバル」の舞台裏を、未公開のバックステージやコンサート映像、当事者たちが初めて語るエピソードとともに映し出す。
主催者のジョン・ブラウワーは、音楽プロデューサーのキム・フォーリーから「ジョン・レノンに連絡しろ。レノンはチャック・ベリーとリトル・リチャードのファンだぞ」と説得され、MCとして急遽レノンとオノ・ヨーコへ打診することに。その頃、ロンドンのレノンは落ち込んでいた。「長くライブから遠ざかっていて、人前での演奏が恋しかったんだろう」と当時仕事の仲介人をしていた芸術評論家のアントニー・フォーセットは振り返る。「今週土曜日のフェスにMCとして来てほしい」とブラウワーが伝えたのは、すでに公演までのカウントダウンが始まっていたギリギリのタイミングだった。出演者の名前を聞いたレノンは、出演料がゼロにもかかわらず、フェスにMCではなく出演者として参加することを快諾。すぐに協力してくれるメンバーを集め始める。声をかけたのはクラプトン、アラン・ホワイト、クラウス・フォアマンの3人。それはレノンにとっては妻と前々から計画していた「プラスティック・オノ・バンド」具体化の瞬間でもあった。
本作では、「ビートルズに終止符を。息の詰まる思いだった」とレノンが胸中を語る音声や、レノン夫妻の事務所「アップル・コア」でのブラウワーとレノンとの実際のやりとりも本邦初公開される。
■公開情報
『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』
全国公開中
監督:ロン・チャップマン
配給:STAR CHANNEL MOVIES
提供:東北新社、バップ
2022年/カナダ、フランス/英語/99分/カラー/5.1ch/ビスタ/原題:Revival69: The Concert That Rocked the World/字幕翻訳:川田菜保子/字幕監修:萩原健太
©ROCK N' ROLL DOCUMENTARY PRODUCTIONS INC., TORONTO RNR REVIVAL PRODUCTIONS INC., CAPA PRESSE (LES FILMS A CINQ) 2022
公式サイト:revival69-movie.com