『VIVANT』役所広司に隠された謎 ノゴーン・ベキには“真の目的”があるのか?
と、ここまでがドラマの中で語られたベキとテントの姿で、まあ、筋は通っているのだがちょっと待ってほしい。もともとが公安の諜報部員ということは、現在、別班に所属している乃木や公安の後輩にあたる野崎(阿部寛)と同じようなスキルを持っているということである。それにしては、「祖国に絶望した過去もあるが、今は社会貢献活動をしている」と言えるベキの行動はあまりに素直すぎないだろうか。もちろん、組織に振り回され、それによって愛する人を失ってしまったのだから、卓が思うままありのままに生きることにし、その最終的な姿がベキだという考えも理解できる。だが、かつて、バルカ政府と内通していた裏切り者をあぶりだした野崎や自ら銃を向け、別班メンバーを即死かのように見せかけていた乃木のように、ベキも一癖あるなにかを隠し持っており、テントにはもっと別の「真の目的」があるような気がしてならない。
しかしそんなベキの「真の目的」どころか、ベキの目の前で「別班の任務でここに来た」と明かしてしまった乃木の意図するところもはっきりしないまま、ついに迎えてしまう最終回。もはやいろいろ考えすぎてしまってドツボにハマりそうだ。放送日が早く来てほしい。そう考えながら指折り数えて待っている。
■放送情報
日曜劇場『VIVANT』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、迫田孝也、飯沼愛、山中崇、河内大和、馬場徹、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、Nandin-Erdene Khongorzul、渡辺邦斗、古屋呂敏、内野謙太、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、二宮和也、櫻井海音、Martin Starr、Erkhembayar Ganbold、真凛、水谷果穂、井上順、林遣都、高梨臨、林泰文、吉原光夫、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、橋本さとし、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李、役所広司
プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織
原作・演出:福澤克雄
演出:宮崎陽平、加藤亜季子
脚本:八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈
音楽:千住明
製作著作:TBS
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