『ウソ婚』匠の元カノ登場で波乱の展開へ “他人を傷つけること”を恐れる八重はどうする?

『ウソ婚』匠の元カノ登場で波乱の展開へ

 もしも、自分がタイタニック号に乗っていたら、他人に救命ボートを譲ることができるだろうか。大切な人になら、命を差し出しても……と思えるかもしれない。しかし、本音では死ぬのが怖い自分もいる。そもそも、「私は絶対にボートを譲ります!」と断言できる人間なんているのだろうか。

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 でも、八重(長濱ねる)は「譲るかも。優しいとかじゃなくて、耐えられない気がする。その後の人生。私のせいで死んじゃった人がいるんだなって。いいことあっても喜べないというか」と言ってのけた。

 この言葉を聞いて、八重がいちばん恐れているのは“他人を傷つけること”なのだと再確認した。自分が幸せになることよりも、他人を不幸にしないことを優先的に考えてしまう。自分の幸せが、他人の不幸の上にあるのなら、幸せになれなくてもいい。

 そんな八重だからこそ、匠(菊池風磨)の元カノ・紗智(中村ゆりか)のために、自分の気持ちを押し殺してしまうのではないか、と不安になった。『ウソ婚』(カンテレ・フジテレビ系)第9話で突然現れた紗智は、匠と別れてから10年間も、変わらず彼のことを想い続けてきたらしい。

 紗智はちょっぴり(というか、かなり)変わっているけれど、八重は「なにかできることあるかな? 私に」と優しく寄り添った。でも、返ってきたのは、「匠くんと別れてくれたらうれしい」という意味の分からないお願い。

 そもそも、八重が匠と別れたからって、紗智が付き合えるわけではない。しかし、八重のことだから、「自分のせいで、紗智が不幸になってしまった」と罪悪感を抱いてしまう可能性がある。タイタニックの救命ボートの話と同じだ。優しいとかじゃなくて、耐えられなくなってしまう。

「その人が亡くなったのは、八重が救命ボートに乗ったからじゃない。船が沈んだから」

 レミ(トリンドル玲奈)のこの台詞は、恋愛にもリンクしているような気がする。紗智の恋が報われないのは、八重がいるからじゃない。匠が紗智のことを好きになれなかったから。はやく、そのことに気づいてほしい。

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