『ウソ婚』匠と八重の“ウソ婚生活”に暗雲 黒羽麻璃央演じる健斗の本音が物語を左右する?

『ウソ婚』健斗の“本音”が物語を左右する?

 夏目匠(菊池風磨)の最大のライバル・吉田健斗(黒羽麻璃央)の帰国により、千堂八重(長濱ねる)とのウソ婚生活に暗雲が垂れ込めた『ウソ婚』(カンテレ・フジテレビ系)第8話。本作を恋愛ドラマというくくりで考察するなら、ここからバチバチの三角関係が展開していくことになるだろう。

『ウソ婚』第8話、“匠”菊池風磨と“八重”長濱ねるの前に“健斗”黒羽麻璃央が現れる

Sexy Zoneの菊池風磨が主演を務める火ドラ★イレブン『ウソ婚』の第8話が、8月29日23時よりカンテレ・フジテレビ系で放送…

 しかし、そう安易にはいかないのが、『ウソ婚』の奥深さ。二木谷レミ(トリンドル玲奈)が匠に執着していた理由が、“恋”ではなく“友情”としてだったと知った時、このドラマは言葉で表すのがむずかしい複雑な関係を描いていくのだろうなと思った。

 それにしても、私たちはどうして関係性に名前をつけたがるのだろう。ずっと一緒にいたいのなら、“結婚”という形を取るべき。いちばん近くで支えるには、“家族”にならなければならない。仲の良い男女がいたら、“恋人”になっちゃえばいいのにと思ってしまうこともある。

 今はそんな時代じゃないと分かっているから、口には出さない。ただ、それは建前で、関係性に名前をつけないと不安な自分がいる。それでも、頑張って時代の波に乗ろうとしているからこそ、「結婚している人とじゃないと仕事をしない」と言っている二木谷皓司(鶴見辰吾)のことが、どうしても好きになれなかった。

 でも、八重はそこでシャッターを下ろさず、二木谷の言葉の裏にある本音を読み解いた。彼が“結婚”にこだわるのは、自分は家族に支えてきてもらったと強く思っているから。だから、支えてくれる人が身近にいて、しっかり基盤がある相手と仕事をしたいと願っていたのだ。その証明となるのが、“既婚者”という肩書きだった。

 結婚する友人に、「なんで結婚という形を取ったの?」と尋ねた八重。結婚するのが当たり前だという風潮がなくなり、大事な人を大事にするための選択肢が増えたからこそ、悩みが増えてくる。それに、今の八重と匠は、ウソの夫婦ではあるが、2人の間には固い絆があるような気がしてならない。だったら、「関係に名前をつける必要はあるのか?」と思ってしまう。

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