『この素晴らしき世界』若村麻由美演じる妙子が“闇”に切り込む　役者陣の迫真の芝居

　きっかけは小さな嘘だった。全てがうまくいっているかのように見えた妙子（若村麻由美）の“なりすまし生活”は、かりそめの成功にすぎないとわかる。『この素晴らしき世界』（フジテレビ系）の第7話では複雑に絡み合う問題が、妙子をとりまく環境のあちこちに暗い影を落とす。

　「プロダクション曼珠沙」は櫻井（葉月ひとみ）と沖野島（吉田宗洋）の一件で、窮地に立たされていた。セクハラは見逃されるべきではないと考えた妙子は、詩乃（平祐奈）を沖野島の務めるテレビ局に潜入させて真相を探る。その頃、莉湖（木村佳乃）もまた櫻井のことを気にかけ、一人で会いに行っていた。だがそこで聞いた驚くべき真相は、沖野島が人の命に関わるような事件に関わっていたということ。さらには、若菜（若村麻由美：2役）と親交のある國東（堺正章）や強い権力を持つ沖野島の父、そして莉湖の父までもがこの問題に関与していたという。もはや「曼珠沙華」に勝ち目などない中で、莉湖もまたこのセクハラ問題と向き合い、闘っていこうと心に決めていた。

　その頃、あきら（中川大輔）と蛍（永瀬莉子）もまたトラブルに巻き込まれていた。2人と仕事をしていた“木村”という人物が、あきらや蛍に詐欺のほう助をさせていたのだ。そのことで2人は警察に連行されてしまう。

　妙子にかけられる浮気疑惑、陽一（マキタスポーツ）の怒り、沖野島の隠された闇、詐欺に巻き込まれたあきらと蛍、莉湖の父と曼珠沙華の問題、そして沖野島からカバンを盗んで逃走中の詩乃、と一気に問題が噴出。ついに、全ての出来事がつながりはじめていく。