『18/40』福原遥と深田恭子の人生が交差 有栖の「自己責任ですよね」の言葉が響く

『18/40』は人との寄り添いを描く

 福原遥&深田恭子をW主演に迎え、年齢差を超えたシスターフッド(女性同士の連帯)を描く火曜ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(TBS系)が、7月11日よりスタートした。

 法的には「成人」とされながらも、まだまだ子ども扱いされがちな18歳の有栖(福原遥)と、ようやく仕事で自己実現できたと思ったら今度は結婚しろと急かされる39歳の瞳子(深田恭子)。一見すると接点のなさそうな2人だが、有栖の予期せぬ妊娠をきっかけに人生が交差する。

 美術教師だった亡き母・真理(美村里江)の影響で、学芸員かアートキュレーターになりたいという夢を抱いていた有栖。だが、高校卒業のタイミングで妊娠が発覚する。男手一つで育ててくれた父・市郎(安田顕)をがっかりさせたくない。しかし、恋人の康介(八木勇征/FANTASTICS)は語学留学だと言って海外へ逃げ、代わりに妊娠を諦めるようにと母親(シルビア・グラブ)がやって来る始末。どうしたらいいのかと強いストレスがかかったことで腹痛を起こしたとき、助けてくれたのが瞳子だった。

 そんな瞳子は、そろそろ真剣に結婚・妊娠について取り組もうとプレコンチェックを受けにレディースクリニックへと向かっていたところだった。しかし、そこで発覚したのは今の子宮や卵巣の状況では、すぐに妊娠するのは難しいということ。望まないタイミングで妊娠をしてどうしたらいいのかわからない有栖と、望んだときには簡単には妊娠できるわけではない現実を知った瞳子。2人は点滴室でお互いの「どうしてこんなことになっちゃったんだろう」という思いを吐露し、涙を流すのだ。

 なんでも頑張れば手に入ると思っていた。先に結婚して子どもを産んだら、望むキャリアは得られない。その都度、優先順位をつけて、バリバリと自分の目標に向かって歩んできた瞳子と同世代の女性たちなら、きっと彼女の言葉に共感したはず。しかし、どんなに努力したとしても「神の領域」と呼びたくなるほど思い通りにはいかないのが妊娠・出産。だからといって、今まで仕事を優先してきた自分の人生を後悔したくはない。“なりたい自分”を目指してきたのだから……。

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