『らんまん』様々な衣装を着こなした浜辺美波の華やかな装い 寿恵子の歩みを振り返る

『らんまん』浜辺美波の衣装と歩みを振り返る

 連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)の第13週となる「ヤマザクラ」が放送された。前半の集大成ともいえる今週、万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)は祝言を挙げ、竹雄(志尊淳)は綾(佐久間由衣)と結ばれ大団円となった。

 今週は特に寿恵子の麗しい花嫁姿も忘れがたい。婚礼の白無垢姿に、お色直しの色打掛。祝いの場に相応しい華やかな装いは、視聴者を朝から晴れやかな気持ちにしてくれたものだ。実はこれまでも数々の美しい衣装で『らんまん』を“目”からも楽しませてくれた寿恵子。そんな寿恵子の歩みを衣装とともに振り返りたい。

 寿恵子の初登場は第13話。酔っぱらって木に登った万太郎を心配して「危ないです、降りてください」と諭す様子が印象的だった。その後、木から落ちた万太郎は、寿恵子のことを「理屈じゃないき。一目見ただけで、ここ(心)がぶわっとしたが! 心が震えた。あんなにかわいい人が、この世におるのじゃのう」と表現する。この時の寿恵子は赤い格子柄の着物に、おそろいの赤い色の髪飾りがとてもチャーミング。袂(たもと)をたすき掛けにして黄色い前掛けをする様子からは寿恵子が働き者であろうことが見て取れた。当時の普段着でもある小袖は、その後も寿恵子が白梅堂の店先に立つときなどに度々着用される。

 東京編に入り万太郎との再会のとき、寿恵子は黄色と青の格子模様の着物の上に、たすき掛けの紐と前掛けを赤い色でそろえていた。万太郎が白梅堂の前でしゃがみ込んでタンポポに話しかけているところに現れた寿恵子。黄色の小袖を着こなした寿恵子はタンポポのように愛らしく、万太郎は思わず胸を押さえて「ズギャン!」と叫んでしまう。このシーンは今もなお『らんまん』の名シーンの一つとして視聴者の心に残っているだろう。

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