『らんまん』タキのラストシーンを松坂慶子が語る 「当時の女性の一生を演じられた」
毎週月曜日から金曜日に放送されているNHK連続テレビ小説『らんまん』(土曜日は1週間の振り返り)。第65話を終えて、タキ役の松坂慶子よりコメントが寄せられた。
松坂が演じるのは、万太郎(神木隆之介)と綾(佐久間由衣)の祖母・タキ。松坂はタキとしての最後のシーンについて、「桜の開花時期に合わせて高知で撮影しました。立派な桜がとてもきれいでしたね」と振り返り、「タキさんの晩年が、孫の万太郎の成長ぶりを楽しみにしているという、当時の女性の一生を演じられたなと思いました」とタキとしてやりきった思いを述べた。
最後に視聴者に向けて、「タキさんはついにこの世を去りましたが、万太郎と寿恵子、綾と竹雄のそれぞれの夫婦が新たな時代を作っていきます。その様子を楽しみに今後も『らんまん』を見て頂ければうれしいです」とメッセージを送った。
松坂慶子(槙野タキ役)コメント
第13週、65回の大座敷のシーンではタキが分家に謝りました。お殿様が土佐を出ていくというような時代の移り変わりをだんだん感じているのだけれども、この時は、「本家・分家と言っていて悪かった、これからは上下の別なく互いに手を取って商いに励んでほしい」というタキさんの変貌っぷり。柔軟な気持ちや時代のことも理解して、歳を重ねていったタキさんも素敵ですね。
同じ回で、万太郎にお礼を言うところがあります。これは一貫したタキさんの気持ちだったと思います。天寿を全うする時期に来てしまったけれど、かけがえのない孫の万太郎であり、そういう存在を得ることができたタキさんは幸せだと思います。
そして、最後のシーンは桜の開花時期に合わせて高知で撮影しました。立派な桜がとてもきれいでしたね。万太郎と一緒に見ていた桜は病気で直すことは出来ないけれど、挿し木をして残した桜がいつか咲き誇るように、というせりふにもあったように、タキさんの晩年が、孫の万太郎の成長ぶりを楽しみにしているという、当時の女性の一生を演じられたなと思いました。タキさんはついにこの世を去りましたが、万太郎と寿恵子、綾と竹雄のそれぞれの夫婦が新たな時代を作っていきます。その様子を楽しみに今後も『らんまん』を見て頂ければうれしいです。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、広末涼子、松坂慶子ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK