古川琴音に不穏な影が忍び寄る『みなに幸あれ』特報映像公開 松大航也の出演も決定
2024年に劇場公開される古川琴音主演映画『みなに幸あれ』に松大航也が出演することが発表され、あわせて特報映像が公開された。
2021年に第1回が開催された、日本で唯一のホラージャンルに絞った一般公募フィルムコンペティション「日本ホラー映画大賞」の初大賞受賞作を元に映画化される本作は、「誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている」という、人類の宿痾と言ってもいい根源的なテーマが根底に流れるホラー映画。とある村を舞台に、この世界の特異な成り立ちに疑問を持った古川演じる主人公が行動を起こすが、逆にどんどん追い込まれていくさまを描き、「この世界にはある法則が存在する。それを知らないと死ぬことになる……」という得体の知れない恐怖と対峙する。
新キャストとして発表された松大が演じるのは、主人公の幼なじみ。松大は「ぜひ観ていただく方々にホラーとして楽しんでいただくことはもちろん、なにか心に残すことができたらなと思います」とコメントしている。
公開された特報映像では、田舎に住む祖父母を訪ね、久しぶりに家族水入らずの幸せな時間を過ごしていた古川演じる“孫”が、にこやかに微笑む優しい祖父母と過ごす穏やかな時間が映し出される。しかし、次第にゆっくりと確実に不穏な影がこの家族に忍び寄る。血まみれの孫と祖父母、半裸で白昼を徘徊する目が虚な村人、炎に包まれ横たわる人ー次々と挟み込まれる、得体の知れない「何か」の姿が確認できる。
コメント
下津優太(監督)
理想ばかりを描いているだけでは何も解決しません。現実と向き合い受け入れることは非常に苦しみを伴う作業です。「みなに幸あれ」という題には、希望と皮肉の意味を込めています。この問いに対して『現実を受け入れ、理想を描き続けること』を希望として捉えました。この地球上には『地球上感情保存の法則』というものがあるらしく、地球上に生きる家畜・動物などを殺すことにより、地球上に負の感情が溜まり、それにより人間は負の行動を起こしてしまうのだと。意図的に不幸な人を作り出すことにより、私たちの幸せは成り立っているのだと。今より1ミリでもよい社会になることを信じて、映画の持つパワーを信じて、何よりこの企画と自分自身を信じて、消費される映画ではなく、残る映画を作りたい。必ず作り手の思いは、受け手に伝わると信じています。
松大航也
今回、映画の「幼馴染」役を演じることになりました。この作品では「犠牲」「幸せ」がテーマの作品でホラーというジャンルでありながら、とても考えさせられる作品です。自分が演じた「幼馴染」は、社会の仕組みには入ることができず、どうしようもない現実を突きつけられていても、それでも本作のテーマである「幸せ」をよく考えた人物です。ぜひ観ていただく方々にホラーとして楽しんでいただくことはもちろん、なにか心に残すことができたらなと思います。「みなに幸あれ」ぜひ多くの方に観ていただけたらなと思います。
■公開情報
映画『みなに幸あれ』
2024年公開予定
主演:古川琴音、松大航也
総合プロデュース:清水崇
原案・監督:下津優太
脚本:角田ルミ
製作:KADOKAWA
制作プロダクション:ブースタープロジェクト
©2023「みなに幸あれ」製作委員会
公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/minasachi/
公式Twitter:@minasachi_movie