趣里が“女性の貧困問題”に迫る編集者役で主演 『東京貧困女子。』今秋放送・配信決定
趣里が主演を務める連続ドラマW-30『東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた-』が、WOWOWにて今秋放送・配信されることが決定した。
東洋経済オンラインで1億5000万PV突破の人気連載を書籍化し、Yahoo!ニュース 本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞にノミネートされた『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』(東洋経済新報社刊)をもとに、経済誌の契約編集者である主人公・雁矢摩子が貧困女性たちの現実を取材しながら、自らの目線や体感を通して、社会の矛盾や貧困問題の巧妙な仕組みを浮き彫りにしていく本作。経済誌の契約編集者である主人公・雁矢摩子役で主演を務める趣里は、本作がWOWOWドラマ初出演にして初主演となる。
監督を務めるのは、『アンラッキーガール!』(読売テレビ・日本テレビ系)、『JOKER×FACE』(フジテレビ)の青木達也、『教場II』(フジテレビ系)プロデューサーの遠藤光貴の2名が務める。脚本は、『ここは今から倫理です。』(NHK総合)の高羽彩が手がける。
雁矢摩子(趣里)は離婚を機に復職し、経済誌の契約編集者に。編集長からPVを稼ぐために“女性の貧困”がテーマの連載担当を命じられる。風俗ライターの﨑田祐二を紹介されるが、彼の貧困当事者への姿勢に苛立ち、取材方針をめぐって衝突する。そんな中、国立大学医学部に通うため風俗で食いつないでいる広田優花へのインタビュー記事が炎上。一見すると矛盾をはらむ優花の記事。摩子は祐二の反対を押し切り、謝罪と記事の削除を優花に伝えるが、本人の思わぬ言葉に、自身の浅はかさと偏見を痛感する。そしてライターとしての祐二の覚悟を感じた摩子は、肉親の介護、親からの性的虐待、苛烈なパワハラ・モラハラ被害、再雇用の実情、戸籍と就学の問題など、ただ生きることへの困難さを抱える様々な境遇の当事者への取材を共に重ねていく。それは同時に、不安定雇用のもと子育てに奮闘する摩子自身も、“貧困”が他人事ではないという自覚につながっていき……。
コメント
趣里
『東京貧困女子。』を初めて読んだ時、「知らない」じゃ済まされず、摩子という役を通して何かをしなければ、と本能的に感じました。とても難しいテーマでしたが、素敵なキャストの皆様と、丁寧に時間を過ごせた気がしています。私自身、心に留めておかなければいけない現実と、これからも向き合っていきたいと思います。同時に、ドラマとして楽しんでいただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。
中村淳彦(原作)
『東京貧困女子。』は高校時代から知り合いで、でも会話をしたことのない同級生の女性からの電話からはじまっています。「明日から転職するの。非正規だけどね。ねえ、貧困女性の取材をやらない?」と、知り合って30年近くが経って初めて話して連載がはじまりました。ある取材の帰り、彼女の手首に古いリストカット痕が見えた。傷跡を指して話しかけると、離婚して精神状態が穏やかでなかったこと、原因は自分だったこと、正規職に一度も就けなかったこと、ずっと未来が見えなくて不安だったことを語りだした。東京という大都市でもがく貧困女性たちに自己投影していたことを理解した。そんな彼女がモデルとなった摩子を、いまを輝く趣里さんが演じて『東京貧困女子。』がドラマ化です。生きづらい彼女たちの現実が一人でも多くに伝わることを願っています!
■放送・配信情報
連続ドラマW-30『東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた-』
WOWOWプライムにて、2023年秋放送
WOWOWオンデマンドにて、2023年秋配信
出演:趣里
原作:中村淳彦『東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか』(東洋経済新報社刊)
脚本:高羽彩
監督:青木達也、遠藤光貴
音楽:田渕夏海
企画・プロデュース:大木綾子
プロデューサー:小髙史織、遠藤光貴
制作協力:ザ・ワークス
製作著作:WOWOW
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/hinkon/