金子大地が意識する“どう演じづらくするか”というポリシー 「常に疑問を持って挑みたい」

金子大地、芝居における自身のポリシー

わかったふりをしない、何を求められているか考える

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ーーここまでお話を聞いてきて、ドラマでは育休中の新米パパ、映画では高校生と、役柄の幅が広いなという印象を受けます。

金子:しかも、これまではクズ役が多かったですからね(笑)。そろそろイメージアップしていかないと。

ーー(笑)。多彩な役を演じる中で、一貫して意識していること、大切にしていることはありますか?

金子:この役を通して何を任されているかということは、毎回考えるようにしていますね。『育休刑事』で言ったら「みんなが個性豊かだから、フラットを貫こう」というふうに、バランスを考えるというか。それから「どう演じづらくしようか」も考えています。

ーー演じやすくではなく? それはなぜなのでしょう?

金子:はい、演じづらくしたいんです。正解があるほうが怖いんですよ。6割作っていくけど、残りは現場で委ねる方が映像の演技では最適だなと。でも、どこまで自分がやった方がいいのか、どこから委ねるべきかの塩梅は難しいですね。

ーーそういう考えになったのはなぜなのでしょうか?

金子:以前、自分の中でキメキメで挑んでいたことがあったのですが、そうではなくて「全然用意できなかった」と思って現場に入った時の方が「いいね!」って褒められることが多いなと気づいたんです。その時に、自分が主導権を握るのだとおもしろくないなと思いました。いかにムダを排除していく作業が大切だなと。

ーーなるほど。最後に、今後目指す俳優像を教えてください。

金子:“〇〇はこういうもの”ってわかったふりをせず、常に疑問を持って挑みたいです。結局、俳優にとって大切なのは、どこに必要とされているかだと思うんです。僕がいくら「こういう映画に出たい」と思っていても、見ている人が僕を見てそう思わないんだったら、意味がないわけで。なので、自分がやりたくないようなちょっとこっぱずかしい作品だろうと、全部引き受けて、わからないことにもどんどん挑戦していきたいです。

■放送情報
ドラマ10『育休刑事』
NHK総合にて、毎週火曜22:00〜放送
出演:金子大地、前田敦子、北乃きい、武田玲奈、きづき、ソニン、鶴見辰吾ほか
原作:似鳥鶏『育休刑事』
脚本:森ハヤシ、三浦希紗、久保裕章
音楽:出羽良彰
主題歌:GReeeeN 「LIFE」
演出:一色隆司、船谷純矢、根本和政
制作統括:樋渡典英(NHKエンタープライズ)、菓子浩(NHK)
写真提供=NHK

■公開情報
『モダンかアナーキー』
7月1日(土)より、シアターイメージフォーラムにて2週間限定公開
監督・脚本・撮影:杉本大地
助監督・撮影助手:小田楓、小宮山菜子
出演:金子大地、河合優実、藤江琢磨、村上虹郎、浦山佳樹、富田健太郎、斎藤友香莉、遠藤雄斗、清田みくり、大友律、武イリヤ、門間航、東田頼雄、一ノ光明
配給:『モダンかアナーキー』同盟
©︎2023 Daichi Sugimoto
公式サイト:https://modanka-movie.com/
公式Twitter:@modern_anarchy_
公式Instagram:@modern_anarchy_

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<リアルサウンド映画部 公式Twitter>
https://twitter.com/realsound_m

<応募締切>
6月27日(火)

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