『正義の天秤』亀梨和也が鷹野として見せる新たな一面 奈緒&大政絢との楽しいやりとりも

『正義の天秤』シーズン2の幕開け

 亀梨和也が主演を務めるドラマ『正義の天秤』(NHK総合)がシーズン2として、5月6日よりスタートした。

 約1年8カ月ぶりに続編としてオンエアされる今回のシーズン2。亀梨へのインタビュー(※)によれば、シーズン1の終わりの時点でこうして再びキャスト、スタッフ陣が集結することはほぼ約束されていたようだ。その一つの証拠とも言えるのが、鷹野(亀梨和也)と久美子(大島優子)の物語には続きがあったということである。

 シーズン1は冤罪事件の真犯人であり、久美子を襲撃し意識不明の重体にした南野一翔(千葉雄大)を鷹野が弁護するという、彼の正義が問われる回が最終話として描かれていた。死刑を望む復讐の鬼と化してしまいそうな邪心を抑え込み、弁護人として彼の心を一生をかけて治療していきたいと誓った鷹野。久美子にも少しづつ笑顔が戻り……という微笑ましいエンドカットにて物語は幕を閉じていたが、シーズン2では久美子が鷹野を南野と勘違いしてパニックを起こしてしまうようになっていた。

 鷹野はシーズン1最終回の時点で師団坂法律事務所「ルーム1」を離れる決断をしていたが、シーズン2では久美子とのこともあり物理的に距離を遠ざけるため、神戸という東京から離れた場所でアルバイトをしているという驚きの設定から物語は幕を開けることとなる。

 先述したインタビューで亀梨が語っているように、今シーズンの鷹野は「人間味が感じられる」、言い換えればどこかノリノリの鷹野が楽しく、愛らしい演出になっている。登場シーンは暗闇の中からグローブが飛んできて、鷹野がいつものようにキャッチボールで振りかぶっているのがシルエットから分かるというどこか『仮面ライダー』っぽくもある仕様。顔を見せなくてもいいのではと提案したのは亀梨らしく、より主人公としての鷹野の存在、そのカリスマ性を強調している。かと思えば、彼のアルバイトとはまさかの朝、夕の新聞配達。そこにはもちろん理由があるのだが、鷹野のポリシーとは相反する非合理的な仕事である。

 だが、坂道を自転車で立ち漕ぎする鷹野に、いつしか新聞配達のタイムアタックが始まり、次第にはパルクールに突入して行ったりととにかく遊び心満載。それでいて甘いものには目がなかったり、「ワクワクしてきた」という本作を象徴する名セリフに、「ルーム1」でのスーパーボールと、従来の鷹野のキャラクターにまた新たな一面が垣間見えるようになったと言えるだろう。

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