“らしさ”詰まった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』 MCU久々の傑作に

“らしさ”が詰まった『GotG3』

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、クリス・プラットみたいになりたい宮川が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』をプッシュします。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』

 2014年に公開された第1作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』から早9年。2017年公開の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、そして昨年末にディズニープラスで配信された『マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』に続くシリーズ完結編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は、まさにラストを飾るにふさわしい1作だった。

 ピーター・クイル/スター・ロード(クリス・プラット)、ロケット(ブラッドリー・クーパー)、グルート(ヴィン・ディーゼル)、ドラックス(デイヴ・バウティスタ)、ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)の5人から始まった銀河一の落ちこぼれチーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”。サノスとの戦いでガモーラを失い、現在はピーター、ロケット、グルート、ドラックスに加え、ガモーラの妹であるネビュラ(カレン・ギラン)、エスパーであるマンティス(ポム・クレメンティエフ)、かつてヨンドゥ率いるラヴェジャーズのメンバーだったクラグリン(ショーン・ガン)、そして『ホリデー・スペシャル』で登場した“喋る犬”コスモ(マリア・バカローヴァ)がメンバーとなっている。

 ガモーラを愛するピーターは心に大きな傷を抱え、まだ立ち直ることができずにいた。そんな中、銀河を“完璧な世界”に作り替えようとする本作のヴィラン、ハイ・エボリューショナリー(チュクーディ・イウジ)がガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの前に立ちはだかる。そして過去作でも仄めかされてきたロケットの“秘められた過去”が、ハイ・エボリューショナリーとの戦いの中で明らかになっていく。

 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の中でも、アベンジャーズのような“チーム”を描いた作品ということで、他の作品とは一線を画していた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ。今作にも、ユーモア溢れるやりとりやトロマ出身らしいホラー描写、誰しもが感動できるような温かいメッセージ性など、これがマーベル・スタジオでの最後の仕事となるであろうジェームズ・ガンらしさが詰まっていた。

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