『東京リベンジャーズ2』高杉真宙の千冬が舵を切る 観客の興味を常に刺激し続ける演技

『舞いあがれ!』高杉真宙の“ニュー刈谷”を制作統括が絶賛 「ある種のカリスマ性を表現」

『舞いあがれ!』(NHK総合)第25週より、刈谷(高杉真宙)と玉本(細川岳)が本格的に物語に再登場している。  刈谷たちが作業…

 そんな高杉といえば、朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK総合)での熱さと爽やかさが同居した好演が記憶に新しく、放送中の『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)では主演の波瑠とともに作品の看板を背負っているところ。2022年の秋から冬にかけて放送された月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)での姿も好評だった。これまでに彼は『散歩する侵略者』(2017年)では宇宙人に、『ギャングース』(2018年)ではアウトローに、『ガンニバル』(ディズニープラス)では顔面を食われた青年に扮するなど、観る者に強烈なインパクトを与える役どころも数多く演じてきた。だがやはり高杉の強みは、かけ合いのうまさにこそあると思う。かけ合いというのは相手の存在があってこそのものだ。アクション以上にリアクションの的確さが求められる。自身の主張よりも、相手の主張をどう受け止めるのかが重要だ。

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トンネルのなかで“後藤家”の睦夫(酒向芳)らと激しい銃撃戦を繰り広げた阿川大悟(柳楽優弥)。逮捕された睦夫の供述通り、山中から前…

 続く『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』では北村とのさらに深いかけ合いによって、高杉は物語の舵切りを担っていくことになる。しかも物語は場地と千冬の関係にもフォーカスするため、高杉のアクション(=主張)が作品全体の印象に影響を与えることにもなる。『-運命-』以上に彼の重要度は上がるのだ。先述しているように、こんなにも名実ともに優れた若手俳優が揃った作品である。映画界における俳優・高杉真宙の立ち位置にも影響してくることだろう。

■公開情報
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』
全国公開中
『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』
6月30日(金)公開
出演:北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮、永山絢斗、村上虹郎、高杉真宙
原作:和久井健『東京卍リベンジャーズ』(講談社『週刊少年マガジン』連載中)
監督:英勉
脚本:髙橋泉
配給:ワーナー・ブラザース映画
©和久井健/講談社 ©2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会
公式サイト:tokyo-revengers.jp
公式Twitter:@revengers_movie
公式Instagram:@revengers_movie

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