バリー・レヴィンソン監督が知られざる真実を描く　『アウシュヴィッツの生還者』8月公開

　バリー・レヴィンソン監督最新作『THE SURVIVOR（原題）』が、『アウシュヴィッツの生還者』の邦題で8月11日より日本公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルが公開された。

　ナチスの非道に終止符が打たれてから78年、負の歴史が二度と繰り返されないことを願い、ドキュメンタリーから風刺のきいたコメディまで、アウシュヴィッツをテーマとした様々な映像作品が作られてきた。だが、耳を疑う知られざる真実がまだあった。本作は、アウシュヴィッツからの生還者の息子が、父の半生について書き上げた実話を映画化する。

　主人公のハリー・ハフトを演じるのは、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第3作『インフェルノ』の敵役でのベン・フォスター。アウシュヴィッツ時代の過酷な状況を表現するにあたり、まず体重を28kg落とした後、戦後のシーンを撮影するためにまた元の体重に戻したという。フォスターは、「この種の肉体改造の限界に挑戦した」とコメント。

　さらに婚約者を戦争で亡くし、ハリーに想いを寄せるミリアムを演じるのは、『ファントム・スレッド』のヴィッキー・クリープス。そのほかピーター・サースガード、ジョン・レグイザモ、ダニー・デヴィートが共演に名を連ねた。

　監督を務めたのは、『レインマン』でアカデミー賞監督賞、ベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたバリー・レヴィンソン。音楽は、アカデミー賞に12回ノミネートされ、そのうち『レインマン』と『DUNE/デューン 砂の惑星』で2度受賞しているハンス・ジマーが担当した。

　あわせて公開されたポスタービジュアルは、ナチス将校に囲まれ、痣だらけで瘦せ細った身体のハリーが険しい表情を浮かべており、「罪だとしたら、ただ生きたかったこと」というキャッチコピーが添えられている。

■公開情報
『アウシュヴィッツの生還者』
8月11日（金・祝）より、新宿武蔵野館ほかにて公開
監督：バリー・レヴィンソン
出演：ベン・フォスター、ヴィッキー・クリープス、ビリー・マグヌッセン、ピーター・サースガード、ダル・ズーゾフスキー、ジョン・レグイザモ、ダニー・デヴィート
提供：木下グループ
配給：キノフィルムズ
2021／カナダ、ハンガリー、アメリカ／英語、ドイツ語、イディッシュ語／129分／カラー／スコープ／5 5.1ch／原題：THE SURVIVOR／字幕翻訳：大西公子／映倫区分:G
© 2022 HEAVYWEIGHT HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト：sv-movie.jp