『わたしのお嫁くん』高杉真宙の“覚悟”が波瑠を動かす? 手を取り乗り越えた第一関門

『わたしのお嫁くん』高杉真宙が覚悟する

 結局穂香は山本と相談の上、手土産ケーキ作戦を変更し、“旦那査定”を自分の得意分野に持ち込む。山本が自分と同棲することのメリットをまとめたプレゼン資料で穂香が定義した“同棲生活”とは、共同生活、ひいては結婚生活を上手く円滑に進めるために必要な心得だとも言えるだろう。

「それぞれのナレッジを共有することで効果的なシナジーを生み出し最終的にはwin-winの関係を築くこと」

  山本が家事能力を提供する代わりに生活費は全て穂香が負担することだけでなく、思わぬところで家事の失敗をする自分と一緒に住めば山本は「営業神」になれるというメリットを提示。穂香が失敗したシフォンケーキも、山本の手にかかれば美味しそうなラスクに生まれ変わる。しかしこの山本のナレッジは、穂香の失敗がなければ発揮されず見出されなかったかもしれない。

 渋る山本兄たちにこのルームシェアを承諾させたのは、穂香の「ルームシェア中に山本知博さんに絶対に手を出しません」という誓約書。この穂香の予想の斜め上をいく打ち手を「自分からならOK」と読み替える山本は、随分穂香に鍛えられてきている。彼も鈍感な彼女に対して自分がイニシアチブをとって関係を進めていくしかないという決意と覚悟を新たにできたようだった。

 さて、今話でも何かと山本に付きまとう同期・赤嶺麗奈(仁村紗和)は彼に好意を寄せているのだろうか。山本と穂香のことが気になって仕方ないようだが、これは単なる興味なのか。次週、山本の兄という第一関門をクリアした彼らにまた新たな試練が待ち受けているようだ。

■放送情報
『わたしのお嫁くん』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00~22:54放送
出演:波瑠、高杉真宙、前田拳太郎、仁村紗和、ヒコロヒー、竹財輝之助、古川雄大、中村蒼ほか
原作:柴なつみ『わたしのお嫁くん』(講談社『Kiss』連載)
脚本:橋本夏
音楽:橋本由香利
プロデュース:中野利幸(フジテレビ)
プロデューサー:芳川茜(共同テレビ)、山崎淳子(共同テレビ)
演出:紙谷楓(共同テレビ)、城宝秀則(共同テレビ)、水戸祐介(フジテレビ)
制作協力:共同テレビ
制作・著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/oyome_kun
公式Twitter:https://twitter.com/oyome_kun
公式Instagram:https://www.instagram.com/oyome_kun/

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